どんなに高性能な脱毛機でも、故障する可能性はゼロではありません。もし脱毛機が突然故障してしまったら、メーカーや外部の業者に修理を依頼することが一般的です。
脱毛機の故障に迅速に対応するためには、予め修理を依頼する際の流れをしっかりと把握しておくことが求められます。
今回のコラムでは、脱毛機の修理を依頼する流れやおよその費用について詳しく解説していきます。脱毛機を買い換える場合の注意点もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
脱毛機を修理してもらうために取るべき対応
脱毛機が突然故障してしまったら、以下のような対応を取る必要があります。
- 直ちに使用を中止する
- メーカーの保証内容を確認する
- メーカーに連絡して修理を依頼する
- 修理・買い替えを検討する
直ちに使用を中止する
- 異音がする
- 照射できない
- 突然電源が落ちた
- 冷却効率が落ちた
- 焦げ臭い・煙が出る
- 思うように出力を調整できない
- ハンドピースが破損した
脱毛機が上記のような状態になったら、お客様の施術中であっても直ちに脱毛機の使用を中止しましょう。故障した脱毛機をそのまま使用していると、正しい出力で照射できず、お客様に深刻な肌トラブルを生じさせてしまう可能性があります。
また、故障した脱毛機を自分で修理しようとすることはおすすめできません。下手に手を加えて万が一状況が悪化してしまうと、修理を引き受けてもらえなくなる場合があります。焦って自分でなんとかしようとせず、専門業者の判断を仰ぎましょう。
メーカーの保証内容を確認する
故障した脱毛機の修理は、メーカーに依頼するのがベストです。脱毛機を製造したメーカーは修理方法についても熟知しており、機械トラブルに対して手厚いサポートを行ってくれることが一般的です。
多くの脱毛機には保証期間が定められており、期間内であるかどうかによって費用や対応が大きく異なる場合があります。まずは、保証書に示されている脱毛機の保証期間をチェックしてみてください。
また、旧式や中古の機器の故障については、メーカーで修理してもらえないことがあります。メーカーと比べて費用が高くなってしまうことがほとんどですが、外部の業者に修理を依頼しましょう。
メーカーに連絡して修理を依頼する
脱毛機を迅速に修理してもらうためには、故障したらできる限り早くメーカーに連絡することが重要です。連絡が遅れれば遅れるほど施術を多くキャンセルしなければならず、たくさんのお客様や従業員に迷惑がかかってしまいます。
脱毛機メーカーの中には営業時間が限られており、土日や祝日、夜遅くは連絡できないところも少なくありません。故障した際の対応を決めたり、メーカーの連絡先を予め把握したりしておくと、いざという時に迷わず行動できるでしょう。
修理できない場合は買い換えを検討する
脱毛機の故障の程度が軽ければ、メーカーや外部業者に修理を依頼するのが望ましいです。ただし、修理費用が非常に高額である、メーカーに買い替えを提案されるといった理由により、新しく買い換える方が賢明な場合もあります。
脱毛機を買い換える場合は、古い機器を処分しなければなりません。脱毛機を処分する際の注意点については、後ほどご紹介いたします。
脱毛機メーカーに修理を依頼した場合の対応
脱毛機メーカーの修理対応は、基本的に以下の2つに分けられます。
- センドバック
- 訪問修理
センドバック
センドバックは、故障した脱毛機を発送すると、メーカーが代替機の発送や故障した機器の修理を行ってくれるサービスであり、その仕組みは大きく2つに分けられます。
- 後出しセンドバック:利用者が故障した脱毛機を発送する→メーカーが代替機を発送する
- 先出しセンドバック:メーカーが代替機を発送する→利用者が故障した脱毛機を発送する
メーカーによってどちらを採用しているかは異なります。より早く代替機を使用できる先出しセンドバックの方が、サロン側にとってメリットが大きい方法だと言えるでしょう。
訪問修理
「オンサイト方式」とも呼ばれる訪問修理。故障の連絡を受けたメーカーの担当者が、サロンに出向いて修理を行ってくれます。故障した脱毛機を送付したり、代替機が届くのを待つ必要がないことが最大のメリットだと言えます。
ただし、訪問修理はスタッフの手配や現地への移動など、センドバックと比べてメーカー側の負担が大きいです。出張費や人件費によって費用が高額になったり、スタッフの手配に時間がかかったりする可能性がある点に留意しましょう。
脱毛機が突然故障するデメリットとは
脱毛機が突然故障すると、以下のようなデメリットが発生します。
- サロンの営業に支障が出る
- 収益が減少してしまう
サロンの営業に支障が出る
先述した通り、脱毛機が故障したら直ちに使用を中止しなければならず、本来受け入れられたはずの施術を断らなければなりません。
修理が完了して再び使用できるようになるまでに時間がかかるほど、多くのお客様に迷惑をかけてしまうでしょう。特に、少ない台数の脱毛機で営業している小規模のサロンでは、脱毛機が1台使用できないだけでも営業に大きな支障が出てしまうと考えられます。
収益が減少してしまう
脱毛機が故障してお客様の施術を断ると、本来得られたはずの売上が失われてしまいます。
また、脱毛機の保証期間が終了していた場合、メーカーに依頼しても少なからず修理費用が発生します。業務用脱毛機の保証期間は約1~3年、脱毛機の寿命はおよそ5〜7年だと言われていることを考えると、保証期間外に脱毛機が故障する確率は決して低くありません。
売上の減少や修理費用の負担によって、サロンの収益が減少してしまうことは大きなデメリットだと言えます。
脱毛機の故障を未然に防ぐには
脱毛機の故障を未然に防止するためには、以下の2点に注意する必要があります。
- 故障しにくい脱毛機を購入する
- 定期的にメンテナンスを行う
故障しにくい脱毛機を購入する
絶対に故障しない機械は存在しませんが、性能の良い機械を購入することで故障リスクを軽減することが可能です。
開発や部品の製造まで全て国内の工場で行う「純国産」の機器は、性能や耐久性が優れている傾向にあります。
また、海外製の脱毛機の中にも厳しい水準で作られた高性能の製品がありますが、国内に修理や代替機の発送を行う施設があるかを確認してから購入することをおすすめします。
定期的にメンテナンスを行う
日頃から脱毛機のメンテナンスを丁寧に行うことも、突然の故障を防ぐ有効な方法です。
本体やハンドピースの拭き掃除、フィルターの掃除は基本的に毎日行うことが望ましいです。液晶パネルやボタンなど、手で触れる部分はこまめに拭き取りましょう。
使用頻度に関係なく、冷却水の交換は月に1回程度行ってください。冷却水を放置すると雑菌が繁殖して水が汚染され、故障の原因となる可能性があります。
また、耐用年数を超えている、いつもと違う使用感があるといった場合に早めに買い替えを検討することも、突然の故障を防ぐ策の1つだと言えます。
脱毛機を買い換える場合の注意点
脱毛機を買い換える際に、古い機器の処分に困る方も多いのではないでしょうか。使い古した脱毛機の処分方法としては、以下の2つが挙げられます。
- 廃棄する
- 買取業者やフリマアプリに売却する
まだ使用できそうな脱毛機は買い取り業者やフリマアプリに売却できますが、使用できない状態の機器は廃棄することが一般的です。
業務用脱毛機は産業廃棄物に該当するため、家庭の粗大ごみと同じように処分することはできません。産業廃棄物は、自治体の認可を得た専門の業者に処分してもらう必要があります。
産業廃棄物を処理する責任は、処分を依頼された業者ではなく委託した事業者にあります。業者が間違った方法で処理をした場合、事業者が責任を問われてしまうので注意してください。以下のようなポイントにつついて吟味した上で、正しい業者に委託しましょう。
- 料金
- 処分のフロー
- 自治体の許可を得ているかどうか
また、サロンで使用するベッドやその他の施術機器についても、産業廃棄物として処分しなければなりません。
故障する前に修理する手順を確認しておこう
脱毛機の修理を依頼する流れについてご紹介してきました。
脱毛機が故障してからどう対応すべきかを確認していると、メーカーへの連絡が遅れてしまいます。脱毛機を再び使えるようになるまでに時間がかかってしまい、サロンの経営に大きな支障をきたしてしまうでしょう。
不測の事態にスムーズに対応するためには、予め故障した際の流れを把握しておくことが大切です。自分のサロンにある脱毛機が正常に稼働している方も、保証書やメーカーのホームページを一度確認してみてはいかがでしょうか。