脱毛サロンにおいて、リピーターの獲得をするために非常に重要なのがサロンの内装です。いくら脱毛効果に満足しても「リラックス出来ない」「汚れが気になる」などのネガティブな感想を一度持ってしまえば、次の来店に繋がりません。それどころか、悪い口コミが広がり新規顧客の足も遠のく可能性があります。
内装はコンセプトを表現する1つの手段で、顧客満足度を上げるポイントとも言えます。そこで今回のコラムでは、脱毛サロンの内装について押さえておきたい点や費用について解説していきます。
脱毛サロンの内装で大切にしたいポイント
曖昧なイメージのままで内装工事に進んでしまうと、出来上がってからちぐはぐに感じたり、なぜだか落ち着かないサロンになったりする可能性があります。
脱毛サロンの内装は、以下の4点を意識しましょう。
- コンセプトに沿ったデザインにする<
- 清潔感を意識する
- 客導線と作業導線に注意する
- 生活感を無くす
コンセプトに沿ったデザインにする
脱毛サロンは開業するために特別な届けも資格も不要なため、新規参入がしやすい業態です。そのため、競合との差別化が重要となります。
この差別化でカギとなるのがサロンのコンセプトです。
サロン内のインテリアも自分好みにするのではなく、コンセプトとターゲット層を基に、サロンのイメージを膨らませていきます。
- 美容感度の高いOL向けに最新の流行を取り入れたデザイン
- リラックスできるアジアンテイスト
- 男性でも入りやすいようなスタイリッシュなデザイン
など、コンセプトにより内装は全く異なります。
このコンセプトにあった内装は、インテリアだけを指しているわけではありません。壁紙や照明などもこだわって選択してください。アッパー層向けの高級サロンであれば、壁や床をタイルにしたり、よりグレードが高いものを選択するなど、お客様の期待を上回るような内装を考える必要があります。
全体の統一感を出すためにも、コンセプトを軸に内装を考えていきましょう。
清潔感を意識する
脱毛サロンやエステサロンで最低限クリアしなくてはいけないのが「清潔感」です。床に髪の毛が落ちている、施術ベッドが汚れているなんてことはもってのほか。こまめに掃除を行い、常に清掃が行き届いているようにしましょう。
また忘れてはいけないのが、においです。喫煙者がサロン内で吸わないのはもちろんですが、服や手についている臭いにも注意しましょう。脱毛サロンでは、お客様の肌に直接触れることもあるので、営業時間内の喫煙は控え、休憩中などに吸う場合は、その後の手洗いうがいを徹底してください。
客導線と作業導線に注意する
導線には2種類あります。お客様の来店からお見送りまでの客導線とスタッフの作業導線です。
客導線
客導線とは【お客様が通るコース】です。施術室だけではなくお客さまを迎え入れる玄関からサロンの世界観を伝えられているかチェックしてください。
作業導線
スタッフの導線を考えていないと作業効率が悪く、お客様からしても、施術中にバタバタとスタッフが動きまわるリラックス出来ないサロンになってしまいます。
カウンセリングから施術までの動きをシュミレーションして、働きやすい空間を作りましょう。
また、導線だけではなく、施術ルームについては照明にも注意が必要です。落ち着けるように照明を暗くする場合がありますが、施術漏れがないように部位が見える明るさを意識してください。
生活感を無くす
脱毛サロンは、省スペースで施術ができるため、自宅での開業を選ぶオーナー様も多いです。
自宅サロンの内装づくりで、特に気を付けたいのが生活感との切り離しです。テレビの音が聞こえる、おもちゃが転がっているような部屋では、落ち着いて施術着に着替えたり、全身脱毛の施術を受けたりするのはできません。
安心して通えるようなサロンにするためにも生活感との切り離しは重要です。
パーテーションを設ける、居住スペースと離れた部屋で開業するなど、居住空間が見えにくくなるように心掛けましょう。
トイレや洗面所などお客様が使用するスペースも忘れないように、サロンのコンセプトを演出すると、細かな部分まで行き届いたお店という印象を与えることが可能です。
内装工事費の相場はいくら?
物件やコンセプト、施工会社によって費用は異なりますが、最低でも以下の金額はかかると見積もっておきましょう。
- スケルトン物件…30万円~(1坪当たり)
- 居抜き物件…10万円~(1坪当たり)
ゼロから内装を作らなくてはいけないスケルトン物件は工事費用が高くなります。また、ハイグレードなサロンにしたい場合なども、予算は多めに必要です。
コストを抑えたい時はレンタルやDIYを
飲食店と異なり、特別な設備は不要な脱毛サロンですが、内装工事費を含む開業費用は、決して安いものではありません。開業費用をなるべく抑えたいときは、レンタルやDIYを検討してください。
施術ベッドや美容機器はレンタルを行っているメーカーもあります。レンタルを選択するのも開業時のランニングコストを押さえるひとつの手でしょう。
また、サロンで使う収納などは、DIYをしたり、格安で購入したものを後付けしたりすると工事費を抑えることが可能です。サロンのコンセプトに合うものであれば積極的に使用するのも良いでしょう。
脱毛サロンの内装はお客様の満足度をあげる
今回のコラムでは、脱毛サロンの内装で重要なポイントや工事費についてお話ししました。
きれいになりたいという願いを持って来客されるお客様にとって脱毛サロンに通う日は、どんな一日なのでしょうか。脱毛サロンに通う時間は、日常とは少し違って、自分への投資を行う時間です。
脱毛効果が高いのはもちろんですが、お客様が好きな雰囲気だったり、おしゃれな店内だったりすれば、その特別な時間が楽しみなものになるかもしれません。
自分のサロンのコンセプトに合わせたサロン内装を作り上げ、お客様にも非日常な時間を味わっていただきましょう。