ビジネス 2022年10月24日

脱毛サロンでLINE公式アカウントを有効活用しよう

脱毛サロンや美容院、エステサロンにおいて、LINE公式アカウントをお客様とのコミュニケーションに用いることが浸透しつつあります。

LINE公式アカウントには多くの機能が備わっていますが、それらを使いこなせている方は少ないのではないでしょうか。

今回のコラムでは、脱毛サロンでLINE公式アカウントをお客様への情報発信に上手く活用するポイントを詳しくお伝えしていきます。

LINE公式アカウントとは

世間一般に使われているコミュニケーションアプリ「LINE」の主な機能は、ユーザー同士がメッセージを無料でやり取りしたり、通話したりすることです。

一方、「LINE公式アカウント」は、店舗や企業が利用するビジネス用のLINEアカウントです。

LINE公式アカウントでは、個人のLINEアカウントに対してメッセージを一斉送信したり、クーポンなどの特典を配信したりすることができます。個人のアカウントと1対1でトークすることも可能です。

また、LINE公式アカウントは、他の媒体に比べて情報伝達力に長けていると言えます。

他のSNSで情報を発信すると、アプリを開いて脱毛サロンのアカウントを見なければユーザーが新しい情報に気付けない場合もあります。

これに対して、LINEの場合アプリを開かなくても、ポップアップやバナーでメッセージ受信の通知が届くよう設定しているユーザーが多くいます。そのため、LINE公式アカウントで配信したメッセージは、ユーザーにすぐに気付いてもらえる可能性が高いです。

LINE@はLINE公式アカウントに統合された

  • LINE@
  • LINE公式アカウント (旧式)
  • LINEビジネスコネクト
  • LINEカスタマーコネクト

現在提供されているLINE公式アカウントは、これら4つのサービスが2019年4月に統合されたものです。

ここでは、LINE@と旧式のLINE公式アカウントについて簡単に説明します。

LINE@は1番高額なプランでも月額21600円(2017年時点)と安価で運用でき、クーポンやポイントカードなど、既存顧客とのコミュニケーションを充実させる機能が特徴でした。どちらかというと、小〜中規模の事業者向けのサービスだと言えます。

一方、旧LINE公式アカウントは月額料金が最低でも250万円と非常に高額な分、公式スタンプの提供や映像のストリーミング配信といった幅広い情報展開が可能でした。大企業の幅広いプロモーションに適したサービスです。

新しいLINE公式アカウントは、旧LINE公式アカウントと同様に「公式」マークが表示されるだけでなく、LINE@の強みだったユーザーと深く関われる機能も含まれています。また、LINE@と同じくらいの価格帯で利用することができます。

従って、現在のLINE公式アカウントは「LINE@と旧LINE公式アカウントのいいとこ取り」をしたサービスであると言えます。

脱毛サロンのLINE公式アカウント活用術

ユーザーとコミュニケーションを取るための便利な機能について解説していきます。

  • メッセージ配信
  • 絞り込み配信
  • カードタイプメッセージ
  • チャット
  • クーポン配信
  • ショップカード(ポイントカード)
  • リッチメニュー
  • LINE VOOM(旧タイムライン)

メッセージ配信

友だち追加してくれたユーザーにメッセージを配信することができます。テキストや動画など、配信できる内容は様々です。

配信の方法は大きく2種類に分けられます。

一斉配信

「友だち」全員にメッセージを配信する方法です。クーポンや新メニューの情報など、ユーザー層を問わず広く認知してもらいたい情報を配信しましょう。

絞り込み配信

  • 友だち期間
  • 性別
  • 年齢
  • エリア

このように、ユーザーの属性を絞り込んでメッセージを配信することができます。

絞り込み配信のメリットとしては、関係のない情報を配信してしまったユーザーにブロックされる事態を回避できることが挙げられます。

LINE公式アカウントでは、プランに応じて無料で送信できるメッセージ数が決まっています。メッセージの内容に関心があるユーザーだけに配信すれば、送信するメッセージ数を必要最低限に抑えることができます。

カードタイプメッセージ

カードタイプメッセージは配信できるコンテンツの中でも特に便利な機能の1つで、メニューの画像や説明、価格をカードの形で配信することができます。

脱毛メニューの概要をカード形式で配信してみましょう。また、施術スタッフの写真と挨拶を配信すれば、脱毛に不安を感じるお客様に安心してもらえる可能性があります。

チャット

チャットは通常のLINEと同様に、ユーザーと1対1でコミュニケーションを取る機能です。脱毛サロンでチャット機能を利用すれば、予約の連絡や営業時間の問い合わせなどを時間帯に関係なく受け付けることができます。

クーポン配信

クーポンをトーク画面やLINE VOOM(旧タイムライン)で配信することができます。

  • 割引
  • 無料
  • プレゼント
  • キャッシュバック

付与できる特典は上記の通りです。

公式アカウントを友だち追加したユーザーがスタッフにクーポン画面を提示することで、特典を受けられる仕組みとなっています。

また、クーポンを開封、使用したユーザーの数や属性を管理画面から確認できるため、どんなユーザー層にクーポンが好評だったのかなどを分析することができます。

ショップカード(ポイントカード)

ショップカードは、LINE上で管理できるポイントカード機能です。

ショップカードを導入すれば、ユーザーがポイントカードを持ち歩いたり、財布などからカードを取り出したりする必要がなくなります。また、サロンにもお客様の再来店を促せるというメリットがあります。

リッチメニュー

リッチメニューは、トーク画面の下部(普段キーボードが表示される場所)に表示されるメニュー機能です。

脱毛サロンでは、ユーザーが頻繁に訪問する予約サイトや、脱毛の注意事項を掲載したページに遷移するボタンを表示することが多いです。また、ショップカードを表示したり、期間限定でクーポンを表示することもできます。

トーク画面から様々な情報のリンクへ簡単にユーザーを誘導できるのがリッチメニューの大きな魅力です。

LINE VOOM(旧タイムライン)

LINE VOOMは、以前提供されていたタイムラインが置き換わったもので、主に動画を投稿する機能です。クーポンや写真と組み合わせて投稿すると、動画だけの投稿よりわかりやすく情報を伝えることができます。

ただし、ユーザーにコンテンツを見てもらうためには、友だち追加とは別にフォローをしてもらう必要があります。

脱毛サロンの公式アカウントに必要な初期設定

LINE公式アカウントを作成する際に必要な初期設定をご紹介していきます。

アカウント名

まずはアカウント名を設定します。サロン名やサービス名など、ユーザーがサロンのことを想像しやすい名称にしましょう。友だちタブあるいはトークタブからの検索でアカウントを見つけてもらいやすくなります。

アカウント名は最長20字まで設定可能ですが、長すぎるとデバイスによっては一部だけしか表示されない可能性があります。そのため、長くても12文字程度で設定することをおすすめします。

また、LINE公式アカウントでは、アカウント名を1度変更したらその後7日間変更することができないため、むやみに変更しないよう注意してください。

ステータスメッセージ

ステータスメッセージは、アカウント名の下に表示されるメッセージのことで、アカウント名とともにLINE検索の対象となります。

地域やターゲット層といった、サロン名やアカウント名に準ずるキーワードを盛り込むと、ユーザーに検索経由で見つけてもらえる可能性が高くなります。

プロフィール、背景画像

プロフィール画像をお客様に覚えてもらいやすいサロンのロゴなどにすると、サロンからメッセージが来た際に一目で認識してもらえます。

背景画像は、プロフィール画像の後ろに表示される四角い画像です。店内や外観の写真といったサロンの雰囲気を表現できる画像を設定すると、プロフィール画像と合わせてサロンのイメージをユーザーに伝えることができます。

あいさつメッセージ

あいさつメッセージは、ユーザーがLINE公式アカウントを友だち追加、あるいはブロック解除した際、自動的に送信される最初のメッセージです。

公式アカウントを友だちに追加するとすぐに配信されることから、あいさつメッセージの内容はユーザーの印象に残りやすいです。

  • 自己紹介
  • サービスの内容
  • 予約の取り方
  • 特典

上記のようなユーザーが知りたい情報や、来店を促進するコンテンツを提供しましょう。

応答メッセージ

ユーザーからトークで話しかけられた際に自動で送信されるメッセージです。ユーザーからのメッセージに含まれる特定のキーワードに対して、決まったメッセージを送信する「キーワード応答機能」を設定することもできます。

キーワード応答機能の例として、「予約」というキーワードに対して予約サイトのリンクを送信することが挙げられます。このように、お客様のニーズに即したコンテンツを発信できると、ユーザーにとっての利便性が高まります。

コレクション(プロフィール下部に表示)

コレクションはプロフィールの下方に表示され、様々な情報を掲載することができます。LINE公式アカウントを持っていても、コレクションに盛り込むコンテンツを充実させている脱毛サロンは少ないのではないでしょうか。

コレクションに掲載できる情報を順番にご紹介していきます。

基本情報

コレクションの基本情報というカテゴリーには、下記のような情報を設定することができます。

  • 紹介文
  • 営業時間
  • Webサイト
  • 予約
  • 支払方法
  • 住所/地図

特に、営業時間やサロンの場所を示した地図など、来店する上で必要な情報は必ず掲載しておきましょう。

ボタン

公式アカウントにおける「ボタン」は、通常のLINEにおいて、友だちのアカウント画面からトークや通話に遷移するボタンと同様の機能です。

LINE公式アカウントでは、アカウント名の下にボタンを3つまで表示することができます。トークボタンは始めから表示されていますが、残り2つのボタンは以下の7種類からカスタマイズすることができます。

  • 投稿(LINE VOOMへ移動)
  • 通話(LINE通話もしくは設定した電話番号に発信)
  • 位置情報(地図へ移動)
  • クーポン
  • ショップカード
  • サービスページ(設定したURLへ移動)
  • 予約(LINEで予約するページもしくは設定したページへ移動)

脱毛サロンに通うお客様が頻繁に利用する、クーポンやショップカードに遷移できるボタンがあると便利です。

パーツ

パーツ機能を使えば、これまでご紹介したもの以外にも様々な情報を付け足すことができます。脱毛サロンのアカウントを作成する際に、追加するとよいコンテンツを抜粋してご紹介します。

  • ショップカード(ポイントカード)
  • クーポン
  • SNS
  • よくある質問
  • 感染症対策

既に運用している公式アカウントでも、今からパーツを追加することができます。ユーザーにとって有益な情報を多く提供して、新規来店やリピートのきっかけを作っていきましょう。

公式アカウントを告知する方法

今や携帯電話、スマートフォン所有者の8割以上がLINEを利用しています。

しかし、サロンの公式アカウントをユーザーに知ってもらわなければ、LINE公式アカウントで発信する情報をユーザーに届けることができません。サロンやWeb上で広く告知しましょう。

サロン内のPOPやポスターに載せる

POPやポスターでは、普段サロンに通ってくれているお客様に公式アカウントの情報を伝えることができます。QRコードを掲載しておけば、情報を見てすぐに友だち追加をしてくれるお客様も多いでしょう。

実際に友だち追加してくれれば、クーポンやショップカードといったお客様にとって有益な情報を届けることができ、リピート率の上昇が期待できます。

紹介カードやチラシに掲載する

紹介制度で新規のお客様に配られる紹介カード、あるいはチラシに情報を掲載すると、まだ来店したことがないユーザーにも公式アカウントの情報を提供することが可能です。

LINE公式アカウントでは、プロフィールやトーク画面に表示されるリッチメニューを通してサロンに関する様々な情報が得られます。

従って、公式アカウントを友だち追加することは、新規ユーザーが脱毛サロンのことを手軽に知るきっかけになりうると言えます。

SNSやホームページと連携する

SNSやホームページに、LINE公式アカウントのリンクを載せておきましょう。

「サロンのSNSはフォローしているけれど、LINE公式アカウントがあることは知らない」といったユーザーにアプローチすることができ、公式アカウントを広く認知してもらうことができます。

ホームページの目立つ位置にボタンを設置するなど、友だち追加をしようと思ったユーザーが簡単に行動できるような連携方法を取り入れるとよいです。

LINE公式アカウントはお客様との交流ツール

脱毛サロンにおいてお客様とのコミュニケーションに役立つ、LINE公式アカウントの機能について解説してきました。

様々な情報を掲載できることを初めて知った方も多いのではないでしょうか。

これほど多くの便利な機能を使いこなさない手はありません。お客様がサロンを利用する際の負担を軽減し、ユーザーがサロンに来店するきっかけを増やしていきましょう。

この記事の執筆者

NBS

NBS編集部

株式会社NBSは創業以来、日本全国の約1,500店舗のエステサロンや美容室に脱毛機を導入し、約3,000店舗のサロンと商品取引を行ってきた美容総合メーカーです。特に脱毛機においては業界のリーディングカンパニーとして数多くの商品を開発してきました。本サイトでは、美容サロンに関するこれまでの豊富な知識と経験を活かし、サロンオーナーの皆様に役立つ情報発信を行ってまいります。

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