脱毛サロンにおいて顧客満足度を高めるためには、スタッフが高いレベルで施術や接客をすることが必要です。しかし、脱毛サロンのスタッフ教育は簡単ではなく、「1人でサロンを経営していた時の方が楽だった」というオーナーも少なくありません。
教育すべきことを把握し、スタッフとの関わり方を意識すれば、サロンへの貢献度が大きいスタッフを育てていくことができます。
そこで今回は、脱毛サロンのスタッフが身に付けるべきスキルや、スタッフ教育のコツをお伝えしていきます。
スタッフ教育はどうして大切なのか
脱毛サロンにおいてスタッフ教育を徹底することのメリットをお伝えします。
サービスの質が高まる
脱毛サロンを訪れる人の多くは、きれいになることに加えて心身の癒しを求めています。お客様に特別感を感じてもらうためには、スタッフのホスピタリティが必要不可欠です。
- お客様の心に響く接客
- わかりやすい説明
- スムーズな施術
スタッフにこれらを習得してもらい、特別感を感じられるようなサービスを提供しましょう。
安心して施術を受けてもらえる
「初めて脱毛する」という方は特に、安全性に不安を感じていることも少なくありません。
スタッフに脱毛の知識やお客様とのコミュニケーションを教育すれば、カウンセリングでわかりやすく説明したり、施術中に痛みや熱さの確認といった声掛けをして、お客様の不安を和らげることができます。
お客様に安心して施術を受けてもらえれば、継続してサロンに通ってもらえる可能性が高くなります。
オーナーの負担を軽減できる
施術や清掃といった通常業務だけでなく、キャンペーンの考案、利益の算出など、サロンオーナーはたくさんの仕事をこなさなければなりません。
スタッフに任せられる業務が増えていけば、現場ではなく経営に関するタスクに多くの時間を割くことができます。時間をかけて経営戦略を練ることができ、サロンの経営を良くしていくことができるでしょう。
脱毛サロンのスタッフに教えるべき6つのこと
脱毛サロンでスタッフ教育を通して伝えるべきことは6つあります。
- サロンの理念
- 身だしなみ
- 接客・カウンセリング
- 脱毛の正しい知識
- 脱毛技能
- 緊急時の対応
サロンの理念
理念はサロンの目標やコンセプトを示し、スタッフが業務を行う上での指針となります。オーナーとスタッフ全員で理念を共有すれば、全員が同じ方向性を持ってお客様に接することができます。
身だしなみ
施術中お客様に直接触れる脱毛サロンでは、清潔感のある身だしなみが必須です。身だしなみが乱れたスタッフの施術を受けたお客様は、サロン全体に良くない印象を抱いてしまいます。
まずは規則をはっきり決め、髪型や爪など細部に渡ってスタッフ全員に身だしなみを徹底してもらいましょう。
接客・カウンセリング
狭い空間で、お客様の身体に直接触れて施術する脱毛サロンでは、他の接客業に比べて「お客様ファースト」がより一層求められます。基準を明確にし、ハイレベルな接客を全員で徹底するために、接客マニュアルを作成することをおすすめします。
- お客様が帰る際に靴を揃えて置いておく
- 施術前にお手洗いに行くか確認する
このようなちょっとした気遣い、声掛けもお客様に喜ばれるでしょう。細かな言動もマニュアル化するとよいです。
- お客様の話を親身に聞き、悩みや不安に寄り添う
- 脱毛の仕組みをわかりやすく説明する
- お客様の質問に丁寧に答える
契約前に行うカウンセリングでは、上記のような能力が求められます。脱毛サロンのスタッフは、お客様に満足してもらうだけでなく売上も伸ばさなければなりません。カウンセリングに訪れたお客様に契約してもらうためのクロージング力も重要です。
マニュアル通りに接客するだけでなく、お客様に脱毛の魅力を伝えるためのコミュニケーション能力も求められます。スタッフ同士でカウンセリングの練習をしておくのもおすすめです。
脱毛の正しい知識
- カウンセリング
- お客様の質問に答える時
- 他のプランを提案する時
脱毛サロンでは、脱毛の仕組み、施術を受ける際の注意事項などの知識が問われる場面は多くあります。お客様の質問に的確に答えられる程の深い理解が必要です。
また、脱毛のニーズや脱毛機の性能は時代とともに変化しており、日々新しい知識を取り入れることはスタッフの大切な役割です。
お客様に提供する情報には、正しさに加えて新しさも求められます。定期的に勉強会を実施するなどして、スタッフ同士で知識を共有していきましょう。
脱毛技能
施術を行うための技能も、脱毛サロンのスタッフには必須です。
1人のお客様に施術できる時間は限られているため、スムーズに進行する力が求められます。また、痛みや熱さを感じていないかなど、お客様の反応に気を配りながら施術しなければなりません。
限られた時間で質の高い施術ができるよう、普段から練習しておきましょう。
緊急時の対応
脱毛機が故障したり、お客様が体調不良を訴えたりといった緊急の事態が発生した場合、お客様の不安を少しでも和らげるため、スタッフは落ち着いて対応する必要があります。もしもの時にスタッフが取るべき行動を、あらかじめ共有しておきましょう。
スタッフ教育を成功させるポイント
スタッフ教育を成功させるために、オーナーが意識すべき3つのポイントをご紹介します。
計画的に進行する
教えることがたくさんあるからといって、必要な知識を一気に伝えたり、無計画にあれこれ身につけさせたりすると、スタッフは混乱してしまいます。
- 来店されたお客様への対応
- 脱毛の知識
- 脱毛機の操作
このように、1つずつ項目を分けて習得してもらいましょう。
方針に一貫性を持たせる
オーナーが一貫性のない言動をすると、スタッフが迷ってしまいます。何を目指せばよいかわからず、スタッフの士気が下がってしまうかもしれません。
一貫した方針を決めてそれに沿った言動を心掛ければ、スタッフの信頼を得ることができるでしょう。
スタッフの自主性を尊重する
スタッフの自主性を伸ばすのも、オーナーの大切な役割です。新しい業務をお願いする、ある程度業務に慣れたスタッフに新人教育を一部手伝ってもらうなど、スタッフに任せることも徐々に増やしていくと良いでしょう。
オーナーに信頼されていると感じれば、モチベーションが上がるスタッフも多いのではないでしょうか。
積極的にコミュニケーションを取る
積極的にコミュニケーションを取って、スタッフの状況をこまめに確認しましょう。技術の習得に苦労しているスタッフに気づいて、相談に乗ったりアドバイスしてあげることもスタッフのスキル向上に繋がります。
オーナーが進んでコミュニケーションを取ることで、スタッフとの信頼関係が生まれ、スタッフ同士の会話もしやすくなるでしょう。
外部の専門家などを利用したスタッフ教育
外部の専門家や業界団体を利用するのもスタッフ教育の1つです。下記のような方法があります。
- セミナー、認定試験
- イベント
- 脱毛機メーカーの研修
セミナー、認定試験
業界団体によるセミナーや認定試験では、医学的知識やホスピタリティ、人材育成など様々な知識を学ぶことができます。正しい知識を効率良く学ぶ方法として活用してみましょう。
イベント
外部の企業や専門家が、サロンスタッフやオーナー向けに実施しているイベントに参加するのもおすすめです。
施術の見学や体験ができるショールームやオンライン講習など内容は多岐にわたり、豊富な知識を得られます。ネットで予約できるイベントも多くあるため、気軽に参加することができます。
脱毛機メーカーの研修
脱毛機メーカーの中には、脱毛機のプロに施術してもらえる体験会や、スタッフ研修を実施しているところもあります。実績のある脱毛機メーカーのスタッフ研修を受ければ、スキルアップに繋がる知識を多く吸収できるでしょう。
スタッフの成長がサロンの成長に繋がる
今回紹介したポイントを踏まえてスタッフ教育をすれば、基本的な能力の習得だけでなく、さらなるスキルアップに励んでもらうこともできます。
スタッフを成長させることでサロン全体のサービスの質を高め、お客様に「また来たい!」と思ってもらえるようなサロンを作っていきましょう。