サロンタオル選びこだわっていますか?
タオルの生地や素材、管理のしやすさなど、人気サロンほどそのような細かい部分にもこだわっています。
そこで今回のコラムでは、エステサロンで使用するタオルの特徴と選び方を解説します。
これから開業するにあたってタオル選びに悩んでいる方や、見直したいと考えていた方はぜひ参考にしてみてください。
エステサロン用タオル選びが重要な理由
適切なタオル選びは、顧客満足度と施術効率の向上につながります。
顧客満足度
- 「施術は満足したけどタオルの臭いが気になった」
- 「サービスはよかったのにタオルがごわごわしていた」
SNSや予約サイトにこんな口コミも見かけます。
お客様の肌に直接触れるタオルは、シーンによって使い分け、適切な状態を保っていないとサロンのイメージを損なうこともあります。
美容機器や接客態度などのサービスの主な部分ではないですが、だからこそ他と差が付きやすく、細かな気づかいやこだわりが必要です。
施術技術や従業員教育に力を入れていても、タオルが原因で残念なサロンの印象がついてしまうリスクもあります。
施術の効率
タオルはサイズや性能がそれぞれ異なり、吸水力や熱体制など細部までこだわることで施術効率を向上させます。
わずかな時間節約やオペレーションのつまり解消のように思えますが、1日何人もお客様を受け入れるサロンにとっては、この積み重ねが回転率に影響を及ぼします。
また、快適かつ、スムーズなサービス提供はお客様満足度にもつながります。
エステサロン用タオルの種類と用途
タオルの種類
生地や繊維の細かい部分を意識する前に、初めにエステサロン用タオルの種類と用途を簡単に確認します。
ハンドタオル
ハンドタオルは施術後の手や顔など、小さな部位を拭くために使用されることが多く吸水性に優れています。
例えばネイルサロンでは指の仕上げ、脱毛サロンでは細かい部位のジェルの拭き取りなどに使用されます。
フェイスタオル
フェイスタオルはハンドタオルより一回り大きなタオルですが、使用用途に大きな差はありません。
ターバンのように使用することでエステオイルやジェルから髪を保護する目的など、様々な応用ができるため、エステサロンの種類を問わず重宝されています。
スチームタオル
蒸しタオル、ホットタオルとも呼ばれ、お湯や電子レンジで温めて使用します。
ハンドタオルやフェイスタオルでも代用可能ですが、保温力や肌触りに優れたスチーム専用のタオルがあります。
バスタオル
バスタオルはサイズが大きく、肩掛けやひざ掛けとして使用されます。
体に触れる面積が特に大きいため、お客様が快適に過ごせるように蒸れにくさや肌触りの良さを特に意識して選びましょう。
タオルケット
タオルケットは掛け布団の代わりにも使用されることが多いため、肌ざわりや通気性に優れています。
一般的な大判サイズのバスタオルよりも大きく、ベッドシーツや全身を覆う際に使用されます。
タオルの使用方法
タオルの使用方法は大きく分けるとドライユースとウェットユースの2つに分けることができます。
タオルを選ぶ際に目的意識を持つことができるので、一度確認しておきましょう。
ドライユース
乾いたまま使用する方法で、エステオイルや脱毛用ジェルなどの水分を拭き取る目的で使用されます。
ウェットユース
水やお湯で濡らして使用する方法で、おしぼりや蒸しタオルとして使用されます。
エステサロン用タオル選びの基準
エステサロン用タオルを購入する際に何を基準に選ぶべきなのかを解説します。
何にこだわりを持ちたいのか、どの施術に合わせているのかなど自身のサロンを具体的にイメージしながら読み進めてみてください。
素材
繊維がどのような素材からできているのかを知ることで、施術内容やターゲットに最適なタオル選びができます。
綿(コットン)
綿花という植物から作られた繊維で、やわらかい肌触りが特徴です。
吸水性や耐久性には優れていますが、乾きにくく縮みやすい点がデメリットです。
麻(リネン)
綿と同様に植物由来の繊維ですが、肌触りはサラサラとしていて、薄く軽い特徴を持っています。
耐久性と速乾性が特に優れている反面、価格が高く肌触りの好みは分かれます。
ポリエステル
天然ではない化学繊維で、衣類や家具など幅広く使用されています。
吸水性と速乾性のどちらも優れていて価格も安い点がメリットですが、耐熱性の低さや天然素材でないチープな見た目がデメリットです。
生地の織り方
生地は繊維の織り方によって特徴や性能が異なります。
素材だけでなくどのように繊維を織り込んで作っている生地なのか、形状も確認しておきます。
パイル地
一般的な家庭で使用されるタオル生地で、やわらかさと吸水性の高さが特徴です。
繊維をループ状に織っているため、ひっかかりやすくほつれやすい難点があります。
シャーリング地
シャーリング地はプリント加工がしやすいように、パイル地の表面を平らにした生地です。
表面が平らなため、肌触りが良くほつれにくい特徴があります。
ワッフル織地
ワッフルのような凹凸が表面に施されていて、吸水性がかなり高い生地です。
表面積が大きいため速乾性が高く、複雑な生地の織り方をしているため耐久性にも優れています。
ガーゼ地
繊維を縦横に織ったシンプルな構造で、軽くて薄い生地です。
非常に高い速乾性を持っていますが、熱やひっぱりに弱く耐久性はあまり高くありません。
マイクロファイバー
合成繊維でできており、肌触りの良さを保ちつつ吸水性と速乾性に優れた特徴を持っています。
繊維が細かいため敏感肌を傷つけやすく、耐熱性が高くない点もデメリットです。
無撚糸生地(むねんし)
一般的な生地は繊維を撚り(ふりがな)合わせることで作られますが、無撚糸生地は繊維本来の形で作られているため、ボリューム感があります。
肌触りが非常に柔らかく吸水性や保湿力は高いですが、通気性が悪く蒸れやすい性質を持っています。
サイズ
タオルは種類によってサイズが大方決まっていますが、成功しているサロンでは細かな違いを意識して選んでいます。
実際に使用した際にイメージとのギャップがないように、ベッドの正確な採寸や施術内容の具体的なイメージをし、目的に応じたサイズの選定をします。
最適なサイズを選ぶことでスムーズな施術をお客様に提供することができます。
デザイン
エステサロンに通うユーザーは施術だけを目的にしているとは限りません。
サロンで過ごす非日常感を楽しみにしている方もたくさんいます。
備品の整理整頓がされていなかったり、BGMとコンセプトの不調和、わずかな違和感がお客様の居心地に影響を及ぼします。
タオルもそのうちの一つで、美容機器や他の備品と統一感がある色やデザインを選びましょう。
管理のしやすさ
タオルは洗濯をすることで肌ざわりや臭いが変化しやすいです。
どのお客様にも常に同じ状態のタオルを提供できるように、繊維の縮みにくさや形状に注意してタオルを選びましょう。
品質の維持が難しいタオルは管理がしにくいため避けてください。
クリーニングとレンタルタオル
管理が難しいタオルは、クリーニング業者と業務提携を結ぶなどをし、繰り返し使用することができます。
衛生管理を徹底したい方や、手入れが難しい生地のタオルを使用したい方は、クリーニングの検討をしてみてください。
最近では、洗濯だけでなくタオルの配送回収をしてくれるなど管理のほとんどを担ってくれる業務用タオルのレンタルサービスもあります。
こだわりのタオルで一つ上のサロン経営を
今回はエステサロンで使用するタオルのこだわりについて解説をしました。
タオルはあくまで一例で、その他にもお客様に満足してもらうためにできる工夫はたくさんあります。
数あるサロンの中から自身のサロンを選んでもらえるような環境、雰囲気づくりを目指しましょう。