ビジネス 2024年10月09日

レンタルサロンとは?エステサロンとして利用するメリット・デメリット

エステサロンを開業する場合、これまでは事業用マンションやテナントを借りるか、自宅を改装して営業することが一般的でした。
しかし、近年徐々に増えつつあるのがレンタルサロンでの開業です。

初期費用を大幅に抑えて開業できるということで注目されていますが、それ以外にはどのような特徴があるのでしょうか。
今回のコラムで詳しく解説いたします。

レンタルサロンとは?

レンタルサロンは通常の賃貸契約とは違い、オーナーが借りたい時にだけ借りられるサロンのことです。
詳しい特徴は後ほど解説いたしますが、初期費用を抑えて開業できるという点が大きなメリットです。
物件によっては内装もおしゃれで、インテリアなども既に揃っているため、必要な道具さえ持ち込めば、サロンとして十分機能します。

レンタルサロンに向いている業種

レンタルサロンは主に以下のような職業の人に向いています。

  • エステティシャン
  • ネイリスト
  • セラピスト
  • コンサルタント
  • 占い師

レンタルサロンを利用する場合、基本的には必要な道具を毎回持ち込む必要があるため、大がかりなものを用意することは困難です。
しかし、大掛かりな道具を必要としない職業の人にとっては、レンタルサロンは非常に使い勝手の良い施設だと言えるでしょう。

なお、レンタルサロンによっては、レンタルスペースのサービスが付随する場合があります。
必要な道具を保管しておくことができるので、より手軽に利用することができます。

レンタルサロンが増加している理由

近年、レンタルサロンの利用者が徐々に増加している最大の理由は、コストを大幅に抑えられるということです。

賃貸物件を契約する場合、ほとんどの物件は家賃だけでなく、敷金や礼金といった多額のコストが発生します。
また、居住用マンションとは違い、事業用マンションやテナントなどは保証金も高額になる傾向が強いため、トータルの初期費用は膨大な金額になってしまう恐れがあります。

一方、レンタルサロンは初期費用がかからないだけでなく、インテリアなどもある程度揃っています。
利用する度に料金を支払う必要がありますが、毎月固定費が発生するわけではありません。
通常のサロンの場合、家賃は全体のランニングコストの中でも大きな割合を占めますが、レンタルサロンでは来店数に合わせて費用が変動するため、赤字になるリスクが低いです。

レンタルサロンのメリット・デメリット

レンタルサロンの特徴をより詳しく解説していきます。
メリットとデメリットに分けて紹介するので、チェックしてみてください。

レンタルサロンのメリット

まず、レンタルサロンには以下のようなメリットがあります。

  • 初期費用を抑えて独立できる
  • 場所に捉われない
  • 必要な時にだけレンタルできる
  • 立地が良いことが多い

初期費用を抑えて独立できる

既に解説した通り、レンタルサロンの大きなメリットは初期費用を抑えて開業できるということです。
例えば、現在勤めているエステサロンから独立して、自分のお店を持ちたいと考えているエステティシャンは多いですが、開業には多額のコストが発生します。
最初はレンタルサロンで費用を抑えつつ、資金が貯まった時に改めて自分だけのサロンを構えるという手法もおすすめです。

場所に捉われない

特定の物件を契約していないということは、場所に捉われないサロン経営が可能になるということです。
都市部を中心に、レンタルサロンの物件数は年々増加しているため、お客さまに合わせてこちらから出向くことも可能です。
集客エリアが広がり、より自由度の高い経営を行うことができます。

必要な時にだけレンタルできる

仮にどれだけ来店数が少なくても、通常の賃貸物件であれば、毎月決まった額の家賃を支払わなければいけません。
一方でレンタルサロンはお客さまの数に合わせて利用することが可能で、料金もその利用回数に依存するため、無駄な家賃を支払わずに済みます。

逆に多くのお客様を獲得できているのであれば、その都度レンタルサロンを利用するのではなく、通常の物件を借りるべきだと言えるでしょう。

立地が良いことが多い

最後のメリットは立地が良い場合が多いということです。
仮に潤沢な資金があり、新しく建物を建てたり、賃貸物件を借りることができるとしても、立地条件が良い物件は既に取られていることがほとんどで、理想の物件を見つけるのは容易ではありません。
レンタルサロンは特に固定の契約者がいるわけではないため、好立地にある設備を手軽に利用することができます。

レンタルサロンのデメリット

ただ、レンタルサロンには以下のようなデメリットがあることも抑えておきましょう。

  • サロン形態が限定される
  • 集客のハードルが高い
  • 売上が安定しない

サロン形態が制限される

場所的には非常に自由度が高いレンタルサロンですが、自分のお店を構えることに比べると、道具や設備を充実させることが難しく、選択できるサロン形態は制限されてしまいます。
サロンオーナー向けにある程度の備品・消耗品が用意されているレンタルサロンもありますが、それらは別途割高な料金が発生するケースが多く、多用するのはおすすめしません。

集客のハードルが高い

レンタルサロンは屋外に看板を出すこともできず、利用規則によっては住所を登録することもできないため、お客さまに懸念を抱かれてしまう恐れがあります。
また、ほとんどのレンタルサロンは先約順です。
急な予約に対応できなかったり、レンタルしたい時にできなかったりと、使い勝手の悪さを感じてしまうこともあります。

売上が安定しない

レンタルサロンを利用してのビジネスは、基本的に規模が大きくありません。
先ほど解説した通り、固定されている店舗に比べて、集客が困難という側面もあるため、売上は安定しづらい傾向にあります。

レンタルサロンの料金相場は?

ほとんどのレンタルサロンの料金システムは時間制です。
1時間あたりの料金が決まっており、利用時間に応じて料金を支払います。

料金相場はおよそ1,000〜2,000円程度。
ただし、サロンの設備や立地、曜日・時間帯などで変動し、場合によっては1時間当たり3,000円ほどの料金がかかってしまうこともあります。

日額制や月額制を導入しているレンタルサロンもあるので、目ぼしい物件の料金システムは一通りチェックしておきましょう。
効率的に集客するため、複数のレンタルサロンを拠点に活動する人もいます。

レンタルサロンでの開業はおすすめ?

ここまで解説した通り、レンタルサロンにはメリットだけでなく、デメリットもあります。
そのため、全ての人に向いているわけではありませんが、特に以下のような条件に当てはまる人にはおすすめできます。

  • できるだけ初期費用を抑えたい
  • 開業リスクを抑えたい
  • 副業として、週末や隙間時間にだけ営業したい

レンタルサロンでの開業は一つの選択肢として有効ですが、経営形態や集客力に限界があります。
利益を追求していく場合には、どこかのタイミングで事業用マンションやテナントを契約し、固定の店舗を構えるべきだと言えるでしょう。

レンタルサロンでリスクを抑えて開業しよう

通常のサロン形態とは違い、レンタルサロンを上手く活用すれば、初期費用が少額で済み、リスクを大幅に抑えて開業することができます。
また、自由度が高く、軽快な経営スタイルを好む人にもおすすめです。

ただし、レンタルサロンには少なからずデメリットも伴います。
後悔しないためにも、緻密な計画を立てて開業するようにしましょう。

この記事の執筆者

NBS

NBS編集部

株式会社NBSは創業以来、日本全国の約1,500店舗のエステサロンや美容室に脱毛機を導入し、約3,000店舗のサロンと商品取引を行ってきた美容総合メーカーです。特に脱毛機においては業界のリーディングカンパニーとして数多くの商品を開発してきました。本サイトでは、美容サロンに関するこれまでの豊富な知識と経験を活かし、サロンオーナーの皆様に役立つ情報発信を行ってまいります。

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