脱毛 2022年05月29日

サロンスタッフが知っておくべき脱毛用語一覧!

脱毛サロンに勤務する上では、様々な脱毛用語を知っておく必要があります。

  • 上手くカウンセリングできない
  • お客さまの質問に答えられない
  • 誤った施術をしてしまう

知識が不十分だと、このようなことになりかねません。

今回は脱毛サロンで働く上では必ず知っておかなければいけない用語を集めました。
脱毛サロンを経営してるオーナー様や、勤務しているエステティシャンの方は、ぜひチェックしてみてください。

脱毛に関する基本的な用語

永久脱毛

脱毛に興味がある方なら、誰もが聞いたことがあるであろう永久脱毛。
一般的には「永久に体毛が生えてこなくなる脱毛」というイメージを抱く人が多いですが、厳密には少し異なります。

AFA(米国電気脱毛協会)では、永久脱毛とは「最終脱毛をしてから1ヶ月後の毛の再生率が20%以下であること」と定義されています。
具体的には、レーザー脱毛やニードル脱毛のような医療脱毛のことを指し、発毛器官そのものの働きを破壊する効果があります。

除毛・抑毛・減毛

これらも業界では頻繁に使用される用語ではありますが、脱毛とは異なり、正確には以下のような効果のことを指します。

  • 除毛:肌の表面に出ている体毛を除去する
  • 抑毛:体毛が成長を抑える、抜けやすくする
  • 減毛:体毛を細くする、薄くする

永久脱毛のように体毛が生える仕組みそのものを破壊するわけではありませんが、繰り返し施術を受けることで、ほぼ同じ効果を得ることができます。

医療脱毛

医療脱毛に該当するのは、レーザー脱毛とニードル脱毛の2種類。
どちらも医療行為に該当するため、医師免許なしに取り扱うことは禁止されています。
脱毛業界において、医療脱毛は永久脱毛のことを指します。

サロン脱毛

医療脱毛に対し、サロン脱毛は一般的に光脱毛のことを指します。
「サロン脱毛」と表現されるものの、正確には脱毛ではなく、先程紹介した除毛や抑毛、減毛に該当します。
医療脱毛とほぼ同じ効果を得ることができますが、医療脱毛の方が効果が高い傾向にあります。

デザイン脱毛

デザイン脱毛は完全に体毛を生えなくするのではなく、任意の形状やデザインに整える脱毛を指します。
VIOや男性のヒゲに対して使用されることが多いです。

キッズ脱毛

キッズ脱毛とは、文字通り、まだ小さい子どもの脱毛のことを指します。
小学生〜高校生の間でも脱毛の需要が高まっていることから、このような用語が生まれました。

介護脱毛

将来介護される立場になる時のことを見据え、VIOを中心に行う脱毛を介護脱毛と呼びます。
便がアンダーヘアに絡まることがなくなり、介護者の負担の軽減や、感染症の予防といった効果があります。

体毛に関する用語

産毛までツルツルにしたい女性は多い!そのニーズに応えるには?

毛根

毛根とは、皮膚の内部にあり、体毛が生える組織全体のことを指します。
現在主流になっている脱毛機は毛根に光を照射し、効果を発揮します。

毛包

毛根を包む皮膚組織です。
毛根を保護することで抜けないようにし、発毛をサポートする機能があります。

バルジ領域

毛乳頭に発毛の命令をする器官をバルジ領域と呼びます。
この機能が停止すれば体毛は生えてこなくなるため、バルジ領域に作用する脱毛機も登場しています。

毛乳頭

体毛の根元部分に位置し、体毛を作り出す毛母細胞に栄養を供給します。

メラニン

メラニンは体毛に含まれる黒い色素です。
光脱毛やレーザー脱毛は、メラニンに反応して脱毛の効果を発揮します。

色素沈着

メラニンが増加することで、肌が黒ずんでしまうことを色素沈着と言います。
色素沈着している部位の脱毛は効果が薄くなってしまうことがありますが、脱毛によって色素沈着が解消されることもあります。

毛周期

体毛が生え変わるサイクルのことを毛周期と呼びます。

  • 成長期
  • 退行期
  • 休止期

以上の三つの期間に区分されており、表面に生えている体毛は全体の10〜15%程度。
残りは肌の下で休んでいることになるため、毛周期を理解して施術を行うことが、効率的に脱毛するポイントになります。

成長期

細胞分裂が活発になり、皮膚の下から新しい毛が生え始める時期です。
部位によって体毛が伸びるスピードは異なりますが、成長期が最も脱毛機の影響を受けやすいです。

退行期

徐々に栄養の供給がストップし、毛が伸びなくなる時期を退行期と呼びます。
最終的には完全に毛が抜け落ち、毛根も肌の奥深くに隠れてしまいます。
成長期に比べ、脱毛機の影響を受けにくい時期でもあります。

休止期

毛が抜け落ちてから、新しい毛が生えるまでの期間は休止期です。
文字通り、毛根が休んでいる時期であり、脱毛機の影響は受けません。
部位によっては、この休止期だけでも数カ月かかる場合があります。

脱毛機関に関する用語

脱毛サロン

主に光脱毛を取り扱う脱毛機関です。
運営や施術にあたり、絶対に必要な資格や免許などはないため、開業のハードルが低いという特徴があります。
在籍スタッフがオーナーのみの個人サロンから、全国各地に店舗がある大手チェーン店まで、その規模は様々です。

医療脱毛クリニック

レーザー脱毛やニードル脱毛といった医療脱毛を取り扱う脱毛機関を医療脱毛クリニックと呼びます。
医師免許が必要であるため、必ず専従の医師が施術を行うことになります。

セルフ脱毛サロン

脱毛サロンのスタッフではなく、お客さまが自分自身で施術を行うスタイルの脱毛サロンです。
設置されている脱毛機は実際に脱毛サロンで使用されている業務用の光脱毛機です。
人件費がかからない分、料金もリーズナブルな傾向にあります。

施術に関する用語

カウンセリング

対話を通じて、お客さまが抱える悩みや理想をヒアリングする行程のことです。
お客さまに適した提案をするだけでなく、脱毛に関する注意点を伝えることも大切です。

パッチテスト

パッチテストとは、お客さまが安全に脱毛できるか確かめるため、一部分のみに光を照射するテストのことを指します。

  • もともとの肌質によって抵抗を示さないか
  • アレルギー反応は出ないか
  • 痛みはどのくらいか

これらを把握することができるほか、本番のシミュレーションとしても、必ず行うことが望ましいです。

マーキング

打ち漏らし対策として、マーカーで事前に肌に印を付けておくことです。
腕・脚・背中など、広い部位を脱毛する際に重要です。

脱毛ジェル

脱毛時に使用する専用ジェルのことです。
照射面の温度を下げることによって、痛みや肌への負担を軽減することが目的です。

基本的には照射後に拭き取る必要がありますが、中にはそのまま肌に浸透していくタイプもあります。
美容成分や脱毛機の効果を高める成分が含まれているジェルも登場しています。

ダウンタイム

施術後に赤みが出ることは珍しくありませんが、赤みが引くまでの時間をダウンタイムと呼びます。
通常は1〜2日で赤みは引きますが、3日以上経っても良くならない場合は、異常をきたしている可能性があります。

硬毛化

施術後、脱毛した部位の毛が濃くなったり、硬くなってしまうことを硬毛化と呼びます。
現状、はっきりとした原因は明らかになっていませんが、レーザー脱毛などで機能を破壊しきれなかった毛根が、反動で活発になってしまったという説が有力です。

脱毛部位に関する用語

顔まわり・ヒゲ

顔まわりやヒゲは特に男性に人気の部位です。
脱毛サロンでは、ほほ、鼻下、顎下、フェイスライン、首など、細かく分けられることが多いです。

VIO

VIOはデリケートゾーンのVライン、Iライン、Oラインの総称です。
一般的に、それぞれ以下の範囲のことを指します。

  • Vライン:ビキニライン周辺を指します。
  • Iライン:脚の付け根や女性器の周辺を指します。
  • Oライン:肛門周辺を指します。

全身脱毛

全身の体毛を脱毛することです。
ただ、脱毛サロンによっては顔まわりやVIOは全身脱毛の対象外としている場合もあります。

オーダーメイド脱毛

お客さま一人ひとりの要望に合わせて、脱毛箇所を調節する脱毛です。
脱毛部位の数や回数によって料金が変化します。

ハイジニーナ

VIOを完全に脱毛してしまうことをハイジニーナと呼びます。
特に海外で人気が高いスタイルです。

脱毛機に関する用語

ショット

脱毛業界では、光を照射することをショットと表現します。

ハンドピース

脱毛機本体から伸びている、光を照射する持ち手部分をハンドピースと呼びます。
基本的に消耗品であり、照射回数の上限を超えてしまった場合には交換する必要があります。

ランプ

ハンドピースに取り付けられている光源をランプと呼びます。
こちらも消耗品であり、業務用脱毛機を使い続けるにはランプかハンドピースのどちらかを、定期的に交換しなければいけません。

ランニングコスト

上述した通り、業務用脱毛機はハンドピースかランプを定期的に交換する必要があります。
脱毛機によって照射回数の上限が決まっており、交換費用と照射回数から、1ショットあたりのコストを計算することができます。
脱毛機のランニングコストは、1ショットあたりのコストで表されることが多いです。

ジュール

脱毛機の出力を表す単位です。
必ずしもジュールが高い=効果が高いというわけではありませんが、脱毛機の性能を比較する一つの指標になります。

脱毛方式に関する用語

光脱毛

照射した光が体毛に含まれるメラニンに反応し、毛根に対して効果を発揮する脱毛方式です。
効果の高さは他の脱毛方式に劣りますが、痛みが弱いという特徴があります。

レーザー脱毛

レーザー脱毛も、基本的なメカニズムは光脱毛と同じです。
メラニンに反応し脱毛することができますが、効果が高い分、強い痛みが伴います。

ニードル脱毛・電気脱毛

電気が流れる針を活用する脱毛方式です。
毛穴に直接電気を流し込むことで、発毛器官を破壊します。
効果は高いですが非常に痛みが強く、毛穴一つひとつに針を刺して処置するため、時間もかかります。

家庭用脱毛器

専門知識がない人でも、自宅で簡単に脱毛できるように設計された脱毛器です。
価格は1万〜10万円ほどで、業務用脱毛機に比べれば非常にリーズナブルです。
ほとんどの家庭用脱毛器は光脱毛方式が採用されています。

光脱毛に関する用語

IPL脱毛

「Intensive Pulse Light(インテンス・パルス・ライト)」の略です。
以前からある光脱毛方式で、体毛のメラニンに反応し、脱毛効果を発揮します。
光脱毛の中では比較的痛みが強いです。

SSC脱毛

「Smooth Slin Control(スムース・スキン・コントロール)」の略です。
専用の脱毛ジェルが必須の脱毛方式であり、クリプトンライトという特殊な光との相互作用によって脱毛します。
ジェルを使用しているということもあり、痛みは少ないですが、効果はそこまで高くありません。

SHR脱毛

「Super Hair Removal(スーパー・ヘア・リムーバル)」の略です。
従来の脱毛方式とは違い、光はバルジ領域に作用します。
幅広い体毛に対応し、痛みも少なく、連射性能も高いものが多いです。

THR脱毛

「Thermo Heat Remover(サーモ・ヒート・リムーバー)」の略です。
SHR脱毛がさらに進化した脱毛方式であり、より高い効果を発揮する脱毛方式です。
安定した出力も特徴で、長時間連射し続けてもムラができにくいという特徴があります。

ムダ毛処理に関する用語

電気シェーバー

電気シェーバーの特徴は肌への負担が少ないという点です。
深剃りなどは難しいですが、簡単かつ安全に使用できるため、脱毛前のムダ毛処理方法としておすすめです。

カミソリ

カミソリも電気シェーバーに並び、非常に使用率が高いツールです。
深剃りしてきれいに剃ることができますが、同時に肌も傷つけてしまうため、注意が必要です。

毛抜き

細かい体毛を処理する際に便利な毛抜きですが、根本から毛を引っ張るため、肌には非常に大きな負担がかかります。
炎症の原因になることもあるため、日常的な使用はおすすめできません。

ブラジリアンワックス

ブラジリアンワックスは、肌に塗ったワックスが固まったところで、体毛ごと一気に引き剥がすムダ毛処理方法です。
原料は松ヤニや砂糖など様々ですが、いずれのタイプも肌に大きな負担がかかります。

除毛クリーム

除毛クリームは肌に塗布して洗い流すだけで、簡単にムダ毛を処理することができます。
広い範囲のムダ毛も短時間で処理できますが、他の方法と比較するとややコストがかかります。
また、体毛を溶かすことで除毛しているため、肌にも少なからずダメージを与えてしまいます。

抑毛ローション

抑毛ローションとは、発毛機能を抑制する成分を配合したローションのことです。
肌への負担や痛みもなく、体毛の成長を遅らせることができます。

脱毛石鹸

脱毛石鹸は除毛効果・抑毛効果のある成分が配合されており、繰り返し使用するうちに、徐々に毛が細く、薄くなっていきます。
抑毛ローションと同様に、肌へ負担をかけずに抑毛することができます。

埋没毛

皮膚の表面に生まれてしまった短い体毛のことを埋没毛と呼びます。
薄皮の下で成長を続けてしまうため、黒いブツブツが残っているように見えます。

原因は誤ったムダ毛処理によって、皮膚にダメージが蓄積されてしまうことです。
再生する際に厚い角質が生成され、毛穴を塞いでしまい、埋没毛を引き起こします。

良質なサービスは知識から

今回だけでも多数の用語を紹介しましたが、あくまで基本的な用語ばかりです。
良質なサービスを提供し、お客さまに満足してもらうためには、まずこのような基礎知識から身に付けるところから始めましょう。

また、近年は脱毛サロンに通う前に、脱毛についてある程度リサーチしてくるお客さまも少なくありません。
何か質問された時のためにも、より専門的な知識も身に付けておくことが望ましいです。

この記事の執筆者

NBS

NBS編集部

株式会社NBSは創業以来、日本全国の約1,500店舗のエステサロンや美容室に脱毛機を導入し、約3,000店舗のサロンと商品取引を行ってきた美容総合メーカーです。特に脱毛機においては業界のリーディングカンパニーとして数多くの商品を開発してきました。本サイトでは、美容サロンに関するこれまでの豊富な知識と経験を活かし、サロンオーナーの皆様に役立つ情報発信を行ってまいります。

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