脱毛 2022年05月29日

脱毛できないケースとは?肌や健康状態の影響を解説

脱毛サロンのオーナーやエステティシャンが必ず覚えておかなければいけないことは、肌や身体の状態などにより、脱毛の施術を受けられない場合があるということです。
カウンセリングを行わずに施術を行ってしまうと、十分に効果を発揮できなかったり、肌トラブルを引き起こす可能性があります。

お客さまに安全に施術を受けてもらうためにも、今回のコラムで脱毛できないシチュエーションと、その理由を把握しておきましょう。

お客さまによって脱毛できない場合

まずはお客さまが持つ特性によって脱毛できないケースを紹介していきます。

  • 色黒である
  • 体毛が白髪になっている
  • 年齢が対象外である
  • 親の同意を得ていない

色黒である

脱毛機から照射される光は、基本的に黒い色素に反応して効果を発揮します。
本来は毛に含まれるメラニンに反応しますが、メラニン以外の黒い色素にも反応してしまう恐れがあります。

例えば、肌がもともと色黒である人の場合、照射された光は体毛だけでなく肌にも反応してしまい、火傷を負ってしまうことがあります。

体毛が白髪になっている

前述した通り、脱毛機の光はメラニンに反応して効果を発揮しますが、白髪のようなメラニンがほとんど消滅してしまっている毛に対しては、ほとんど効果がありません。
加齢などによって白髪が増えてきているお客さまには、効果が小さくなってしまう旨を説明する必要があります。

年齢が対象外である

近年は子ども脱毛・キッズ脱毛が流行していますが、大人より皮膚が薄く敏感な子どもは、より一層慎重に施術を行う必要があります。
小さすぎる子どもの脱毛は基本的に控えるべきであり、年齢制限を設定している脱毛サロンも多いです。

親の同意を得ていない

脱毛はリスクが伴うだけでなく、金額も大きいサービスなので、未成年者が利用する場合は、保護者の同意を得ることが望ましいです。
同意書などを用意し、きちんと保管しておくようにしましょう。

肌の状態によって脱毛できない場合

次に肌の状態によって脱毛できないシチュエーションについて解説いたします。
肌トラブルを引き起こす可能性もあるため、十分注意しましょう。

  • 剃り忘れ・剃り残しがある
  • 日焼けしている
  • 飲酒している
  • 肌荒れしている
  • ホクロ・シミ・そばかすがある
  • タトゥーがある

剃り忘れ・剃り残しがある

脱毛機を使用する際は、必ずその部位の体毛をきれいに剃っておく必要があります。
体毛が肌の表面に出ていると、光が分散してしまい、効果を十分に発揮できないことも。

また、光が過剰に反応して肌に悪影響を及ぼすこともあります。
肌への負担が少ない電気シェーバーを使って、剃り忘れ・剃り残しがないように

日焼けしている

先程「色黒の方は脱毛できない場合がある」と解説しましたが、日焼けも同様です。
肌が普段より黒くなってしまっていると、脱毛機が誤って反応してしまう恐れがあります。

また、日焼けは軽度の火傷を負っているような状態です。
ただでさえ肌が弱っているため、脱毛の施術を受けると、さらに炎症などを引き起こすリスクが高まります。

飲酒している

お酒を飲むと代謝が上がり、肌にこのような変化が起きる可能性があります。

  • 赤みが出る
  • 痒くなる
  • 含水量が下がる
  • 湿疹が出る

このような状態で脱毛をすることも、肌トラブルなどのリスクを高めます。
施術後の飲酒も同様の危険が伴うため、きちんとお客さまに伝えましょう。

肌荒れしている

ニキビや吹き出物などができている場合も、脱毛は控えるべきでしょう。
脱毛の施術は肌に少なからず刺激を与え、肌荒れが悪化してしまう恐れがあります。

そのほか、乾燥や赤みなども程度によっては脱毛を控えるべきだと言えます。
スムーズに施術を受けるだけでなく、施術後の肌トラブルを避けるためにも、正しいスキンケア方法を伝えることが望ましいです。

ホクロ・シミ・そばかすがある

  • ホクロ
  • シミ
  • そばかす

これらに照射できるかどうかは、それぞれの色素の濃さやサイズによっても変わります。
薄く小さいものであれば、そのまま光を照射してもほとんど問題はありません。

しかし、ある程度の大きさがあれば、光が誤って反応してしまうリスクもあるため、その部位を避けるか、シールで覆って照射することが無難だと言えます。

タトゥーがある

タトゥーに対して光を照射することも推奨されていません。
タトゥーのインクに誤反応し、火傷を負う可能性があるだけでなく、タトゥーそのものが変色してしまう恐れがあります。
よりきれいにタトゥーを見せるために脱毛したいというお客さまも稀に見られますが、あくまで脱毛できるのはタトゥーのまわりのみになります。

健康状態によって脱毛できない場合

最後に、健康状態によって脱毛できないケースを紹介します。
体調不良の場合は当然として、以下の項目に当てはまる場合には、脱毛を控えるべきだと言えます。

生理中である

個人差はありますが、生理中は体調が安定しないため、脱毛の施術は避けることがベターです。
人によっては気分が悪くなってしまったり、普段より強い痛みを感じてしまうことがあります。

また、経血が出るためVIOまわりの脱毛は控えるべきだと言えます。
予約した日が生理と被るようであれば、事前にキャンセルするよう、あらかじめ伝えておきましょう。

妊娠中・授乳中である

妊娠中に脱毛の施術を受けても、お腹の中の赤ちゃんに影響はありません。
しかし、妊娠から授乳期間にかけてはホルモンバランスが乱れやすく、肌トラブルを引き起こしたり、体調を崩すことが多いです。

赤ちゃんに影響がないとはいえ推奨できないため、妊婦の方を対象に休会制度を用意しておきましょう。
ちなみに、期間を空けてもそれまでの施術の効果がなくなることはありません。

薬を飲んでいる

薬を飲むと、種類によっては副作用で肌が過敏になってしまったり、蕁麻疹のような症状が表れる場合があります。
脱毛前後の服薬は基本的に禁止されているため、常用している薬があるお客さまに関しては、主治医の許可を得るようにお願いしましょう。

注射を打っている

薬と同様、脱毛前後に注射を打つことも、何らかの症状を引き起こすリスクがあります。
近頃は予防接種を受ける人も増えているため、施術の前に必ずお客さまに確認しましょう。
注射の1週間前後は施術を控えることが望ましいです。

アレルギーがある

アレルギー体質の方でも基本的には脱毛することは可能です。
施術を受けたとしても、アレルギーの影響で肌トラブルなどの症状を引き起こすことはありません。
ただし、光アレルギーのような一部の特別なアレルギーを持っている人や、アレルギー症状を発症している人の施術は避けるべきです。

持病がある・体調不良

健康状態によって脱毛できないケースはおおよそ上記の通りですが、その他持病があったり、体調不良を起こしている場合も危険が伴います。
何かあってもサロン側は責任を取れないので、施術前にはお客さまに異常がないか必ず確認し、安全な施術をこころがけましょう。

カウンセリングでよく確認することが大切!

脱毛の施術を受けられない、あるいは受けてはいけないシチュエーションについて解説いたしましたが、ご理解いただけたでしょうか。
本文中で紹介した通り、脱毛できない場合は非常に多く、些細な確認不足がトラブルを引き起こすことも考えられます。

お客さまは脱毛の知識が豊富なわけではないので、あくまでサロン側が安全を確保する必要があります。
施術の前には必ずカウンセリングを行い、お客さまに異常がないか確認してから脱毛するようにしましょう。

この記事の執筆者

NBS

NBS編集部

株式会社NBSは創業以来、日本全国の約1,500店舗のエステサロンや美容室に脱毛機を導入し、約3,000店舗のサロンと商品取引を行ってきた美容総合メーカーです。特に脱毛機においては業界のリーディングカンパニーとして数多くの商品を開発してきました。本サイトでは、美容サロンに関するこれまでの豊富な知識と経験を活かし、サロンオーナーの皆様に役立つ情報発信を行ってまいります。

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