脱毛サロンも含め、美容エステサロンは全国に約2万店舗ほど存在しています。
その中にはオーナーが一人で運営している個人サロンも数多くありますが、業務の多角化や事業規模の拡大を図り、新しくスタッフを雇用することを考えている方も多いでしょう。
問題はどうやって人材を見つけるかということです。
今回のコラムでは、小規模な個人サロンでも実践できる、人材の採用方法を解説します。
脱毛サロンが雇うべき人材とは?
採用活動を開始するにあたり、まずはどのような人材を獲得したいのか明確にしましょう。
例えば、以下のことを考慮する必要があります。
年齢
一般的に、脱毛サロンのスタッフの平均年齢は20〜30代と、他の業種と比較して若い方が多いですが、理由の1つは脱毛サロンのスタッフは体力が必要だからです。
例えば全身脱毛を1回行うだけでも、数十分間立ちっぱなしの状態で、集中して施術をしなければいけません。
身体的にも精神的にも負担が大きい職業だと言えるので、若くて体力がある人材が好まれる傾向にあります。
性別
脱毛の施術では、VIOラインなども含め、スタッフがお客さまの身体に触れることは避けられません。
女性専用サロンでは女性スタッフのみ、男性専用サロンでは男性スタッフのみ、と決めている脱毛サロンが多いのは、少しでもお客さまが感じる抵抗を軽減するためです。
そのため、雇用するスタッフの性別は、脱毛サロンの顧客に合わせることが望ましいです。
経験の有無
脱毛エステティシャンになるために取得しなければいけない資格などは特にありませんが、経験があることは大きなアドバンテージです。
最新の業務用脱毛機は機能だけでなく、操作性も向上しているため、経験がないスタッフでも使用することは可能ですが、それでもベテランスタッフと比較すると、所要時間に差が出たり、効果にムラが表れたりします。
ただし、経験者を雇う場合は、未経験者に比べ、給与を高めに設定する必要があります。
場合によっては、高額な給与を支払って経験者を獲得するか、未経験者を獲得して育てるか、どちらかに絞って募集することが望ましいです。
おすすめの人材募集・採用方法
脱毛サロンでも実践できる人材募集・採用方法は以下の通りです。
- 転職サイトに掲載する
- HPに採用ページを設置する
- SNSで呼びかける
- 求人誌・求人広告を活用する
- ハローワークを活用する
それぞれの特徴を解説していきます。
求人サイトに掲載する
最もスタンダードな採用手段が、求人サイトに掲載することです。
他の媒体と比較し、ユーザーの母数が多いため、たくさんの人に求人情報を閲覧してもらいやすいという特徴があります。
ちなみに、現在の求人サイトは以下のように、ユーザーの特性によって分類されているサービスも多いです。
- 新卒・第二新卒向け
- 中途採用向け
- 女性向け
- 業種別特化
これらの中から、望んでいる人材が属するサービスに掲載することで、より高い効果を発揮します。
HPに採用ページを設置する
脱毛サロンのHPに採用ページを設置することも効果的です。
求人サイトとの違いは、情報を自由に掲載することができるという点で、サロンの魅力や労働環境をアピールしやすいです。
SNSで呼びかける
脱毛サロンのオーナーやスタッフの中には、普段からSNSを活用して集客している方も多いですが、そのSNSをフォローしてくれている方は、お客さまの中でも特に脱毛サロンのことを気に入ってくれているファンである可能性が高いです。
そこでスタッフ募集を呼びかけることで、フォロワーの方が拡散してくれたり、知人を紹介してくれたりする可能性があります。
求人誌に掲載する
求人誌を出稿することも効果的です。
インターネットの普及により、その効果は以前より低下していますが、求人誌は良くも悪くも採用条件を絞って検索することができません。
求人誌を手に取ってさえもらえれば、より高い確率でユーザーに気付いてもらうことができます。
ハローワークを活用する
ハローワークも以前から主流な採用手段の1つでしたが、大きなメリットは以下の2つです。
- 無料で求人を出すことができる
- その地域に密着している
求人サイトや求人誌とは違い、リスクが低いことが大きな魅力だと言えます。
脱毛エステティシャンに向いている人の特徴は?
施術を行う脱毛エステティシャンに向いている人の特徴を解説します。
技術、知識、経験が必要であることはもちろんですが、以下の点を満たしていないと、せっかく採用が決まっても、長続きしない可能性があります。
- コミュニケーションが得意な人
- 美意識が高い人
- お客さまのために一生懸命になれる人
- 体力に自信がある人
- 休日が平日でも気にしない人
コミュニケーションが得意な人
脱毛の施術は1時間以上かかることも珍しくありません。
お客さまにもよりますが、その間全く会話をすることがないと、顧客満足度も下がってしまいます。
施術も行いながら、適度にお客さまと楽しく会話できるようなコミュニケーション能力を有している人が向いています。
美意識が高い人
基本的に脱毛サロンに通う人は、お金を払ってでも体毛をなくしたいと考えるほど、美意識が高い人ばかりです。
そんなお客さまに寄り添うためには、スタッフ自身も美意識が高いことが望ましいです。
お客さまのために一生懸命になれる人
効果の出方は、お客さまの毛質や肌質によって一人ひとり異なります。
そのため、深く考えず、ただ脱毛機を当てているだけだと、全てのお客さまに対して最大の効果を発揮することはできません。
1回1回の施術を真剣に行えるほど、お客さまのために一生懸命になれることが大切です。
体力に自信がある人
前述したように、脱毛は思いのほか時間がかかり、その間スタッフは立ちっぱなしで施術を行うことも珍しくありません。
それを1日に何度もこなすことも考えられるため、体力に自信がある人が適しています。
休日が平日でも気にしない人
年中無休の脱毛サロンもありますが、多くの場合は平日に定休日を設定しています。
それに伴って、スタッフの休日も平日になることが多くなるため、週末に友人と旅行するといったことが難しくなります。
求人を出す際の注意点の一つだと言えます。
求人情報掲載のポイントは?
求人情報を掲載する際のポイントを解説します。
これらのポイントを押さえて掲載することで、理想的な人材の応募が来る可能性が高まります。
- ターゲットを明確にする
- サロンの魅力をアピールする
- 内容は具体的に記載する
ターゲットを明確にする
脱毛サロンのスタッフは、誰にでも務まるような仕事ではありません。
理想に近い人に認識してもらうため、求人を出す際は、できる限り明確なターゲットを定めることが大切です。
そうすることで、条件を満たさない人が応募してくることがなくなり、採用活動に要する時間を最低限に抑えることができます。
サロンの魅力をアピールする
就職先・転職先を選ぶ際に重要な項目の一つが、仕事に対するやりがいです。
同じ業種、同じ給料だとしても、職場によって社風や人間関係は全く異なり、それこそが仕事のやりがいに直結します。
そのため、応募数を増やすためには、自身が運営するサロンの魅力を理解し、上手くアピールすることが大切です。
その点は集客と同じで、普段からWeb広告などで効率的に集客しているサロンなどは、採用活動も上手い傾向にあります。
内容は具体的に記載する
- 給与・賞与
- 休日・休暇
- 福利厚生
- 選考フロー
例えば、これらは最低限掲載する必要がある情報ですが、それ以外の情報も具体的に記載することが望ましいです。
反対に「アットホームな雰囲気」、「成長できる職場」といった、抽象的な情報を記載してもユーザーの興味を引くことは難しいでしょう。
採用活動を成功させて、優秀なスタッフを獲得しよう
脱毛サロンの人材募集・採用方法について解説しましたが、ご理解いただけたでしょうか。
ただ闇雲に求人広告を出稿するだけでは、優秀な人材が応募してくれる可能性は低いです。
適切な広告媒体を選び、しっかりとターゲットを定めた求人情報を掲載することが、採用活動を成功させるポイントだと言えます。