ビジネス 2024年10月28日

エステサロンの店舗拡大時に注意すべきポイントとは?

売上が好調なエステサロンが更なる売上向上を目指す場合、特に大きな効果を見込めるのが店舗を増やすことです。

新たに店舗を増やすことで多くのエリアの顧客を獲得できるため、売上を向上できる幅がかなり広がります。しかし、店舗拡大にはデメリットや注意点が伴うため、慎重に進めなければいけません。

この記事では、エステサロンが店舗を増やす際のメリット・デメリットを踏まえて、店舗拡大の注意点について詳しく紹介します。店舗拡大をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

店舗拡大のメリット・デメリットとは

まずは、エステサロンが店舗拡大をするメリットとデメリットについてです。ただ売上だけを求めてメリットとデメリットを把握せずに店舗を拡大してしまうと、経営不振にも繋がりかねないためポイントをしっかり押さえておきましょう。

店舗拡大のメリット

店舗拡大の主なメリットは「売上向上」です。1店舗だけではベッド数に限界がありますし、時間帯によって対応できるスタッフ数が限られたりするため、売上の向上に限界が出てしまいます。また、その店舗周辺の限られた商圏だけで勝負しても顧客数の伸びには限界があります。その点、店舗を増やせば単純に店舗数分の売上獲得が実現可能であり、利益を増やす幅がかなり広がります。

また、店舗を増やして知名度を上げたり、複数店舗の運営実績が顧客に信頼感を与えることで、新規顧客・リピーター獲得に繋がります。

店舗拡大のデメリット

店舗を拡大することで利益を増やせるという大きなメリットを得られますが、反対に大きなリスクを背負ってしまうというデメリットも伴います。

店舗拡大で増加するランニングコストとして、一般的に下記の項目があげられます。

  • 家賃
  • 水道光熱費
  • 通信費
  • 消耗品費
  • 人件費
  • 広告宣伝費

また、開店時には不動産契約における初期費用や設備購入費、内装工事費等もかかってきます。これらを踏まえて、必要な初期費用とランニングコスト、開店後の売上予測を考慮してギャンブルにならない意思決定を行う必要があります。

その他にも、スタッフの採用や経理業務の増加、店長の配置等、1店舗であればオーナー1人で賄えていたことも、2店舗になると業務が倍になり、オーナー1人で対応することが難しくなってきます。

1店舗目で経営が順調になったからと言って2店舗目も必ず上手くいくということはありません。むしろ「1店舗目が順調だから2店舗目も大丈夫だろう」と安易な考えで店舗を増やし、思っていたよりも売上が伸ばせず2店舗目を閉めざるを得ないというケースも多いです。また、2店舗目のマネジメントが行き届かず、2店舗目の不評が1店舗目にも影響し、全体の売上が落ちてしまう可能性もありえます。

店舗を拡大する際に注意すべき点とは

店舗拡大はメリットもデメリットも両方ありますが、事前に注意すべきポイントをしっかりと把握し対策を取っていれば成功できる確率は高まります。主に以下の点に注意しましょう。

新店舗の売上安定まで時間がかかる

1つ目の注意点は、新店舗の売上が落ち着くまでの期間です。1店舗目で集客が順調だったとしても、2店舗目でもすぐに集客ができるとは限りません。

事前のプロモーション次第では新店舗がスタートしてからすぐに利益を出すことも可能ですが、最初は新規顧客の割合が多く、リピートに繋がらないことで売上が安定しないというケースがほとんどです。そのため、店舗を拡大する際は、一定の期間は2店舗目が赤字になることを想定し、2店舗目が赤字になっても1店舗目の収益や今までの売上で持ちこたえられるような状態にしておきましょう。

店舗管理を任せられる人材が必要

2つ目の注意点は、新店舗を任せられる人材が必要な点です。

エステサロンのオーナーは、店舗の収支管理だけでなく、施術の予約管理、宣伝などの集客、スタッフのスケジュールや給与計算、物販の在庫管理、美容に関する最新情報等の収集などかなりの業務をこなさなければいけません。

これらの業務を2店舗分の管理をしながら行うとなるとかなりのハードスケジュールになってしまうでしょう。また、店舗を拡大する際は新店舗を安定させるために手をかけなければいけないため、1店舗目の管理が疎かになりやすいです。

全てを自分でこなすのではなく、自分に代わって店舗を管理してくれる信頼できる人材を見つける必要があります。

店舗ごとに経営環境が異なる

3つ目の注意点は、店舗ごとに経営の環境が異なる点です。

2店舗目は1店舗目と異なるエリアに店舗を構えることが多いですが、1店舗目で上手くいった戦略が2店舗目でも通用するとは限りません。エリアごとに近隣の住人の年齢や性別、家族構成や生活背景が異なるため、顧客のニーズも異なります。また、競合店の状況も異なるでしょう。

近隣の住人や競合状況に合わせて集客方法やどのようなサービスを提供するかを考えなければ、顧客のニーズが叶えられない、または競合と比較し差別化できなくなってしまいます。

店舗拡大で失敗しないためにやるべきこととは

店舗拡大をする際にはデメリットが伴いますが、いくつかのポイントをおさえておけば失敗する確率は下がります。今回は特におさえておくべきポイントを2つご紹介します。

データを踏まえて立地を選択する

店舗経営において、売上を出すために最も重要と言えるのが「立地」です。

どんな有名店でも周辺の人口動態を把握できておらず、自店舗が提供しているサービスを求める顧客が市場に存在していなければ売上は上がりません。そのため、店舗を拡大するかしないかを決定する前にいくつかの土地を候補として絞っておき、候補の土地近辺に住んでいる住人の属性を調べたり、競合他社の出店状況を調べておきましょう

サービスの質を均質化させる

店舗を拡大する際は、店舗ごとにサービスの質が変わってしまうのは避けましょう。1店舗目ではサービスが好評で2店舗目をオープンしたが、2店舗目のサービスが悪いことで悪評が広まってしまい、1店舗目の売上が落ちてしまう可能性もあります。

また、業務が属人化しているとスタッフによってサービスの質が変わってしまいます。サービス品質が一定でないと、顧客の期待値を下回るサービス提供になってしまうなど、満足度低下の原因になってしまうので、どのスタッフでも一定の質を担保できるようにスタッフの教育やマニュアル整備に力を入れましょう

適切にポイントをおさえて店舗拡大を成功させよう

今回はエステサロンが店舗拡大をする際のメリット・デメリットを踏まえ、注意点や失敗しないためのコツについて紹介しました。

店舗拡大をすることで大きなメリットを得られますが、失敗するリスクも伴うため、いくつかのポイントを押さえておかなければいけません。新店舗での失敗は今まで順調だった店舗にも悪影響を与えることもあるため、失敗しないためにも適切なポイントを押さえておきましょう

この記事の執筆者

NBS

NBS編集部

株式会社NBSは創業以来、日本全国の約1,500店舗のエステサロンや美容室に脱毛機を導入し、約3,000店舗のサロンと商品取引を行ってきた美容総合メーカーです。特に脱毛機においては業界のリーディングカンパニーとして数多くの商品を開発してきました。本サイトでは、美容サロンに関するこれまでの豊富な知識と経験を活かし、サロンオーナーの皆様に役立つ情報発信を行ってまいります。

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