- 医療脱毛(レーザー脱毛やニードル脱毛)を提供する脱毛クリニック
- 美容脱毛(光脱毛)を提供する脱毛サロン
この2つは競合にこそなれど、本来は全く別のカテゴリーであり、融合することはないとされてきました。
しかし、昨今の脱毛業界においては「美容クリニックが光脱毛を導入する」という例が増えてきています。
なぜ医療機関である美容クリニックが、医療資格がいらない美容脱毛機をわざわざ導入するのか、今回のコラムで詳しく解説していきます。
激化する義用業界の価格競争
現在の美容業界では激しい価格競争が巻き起こっています。
医師免許が必要な美容クリニックも例外ではなく、近隣のエリアに多数の競合店舗が乱立することで、料金を下げざるを得ない状況に追い込まれていることは珍しくありません。
とはいえ、やはり料金を下げるにも限度があるため、限られたリソースで売上を最大化することも重要です。新メニューの提供や原価削減など、様々な手法が挙げられますが、実は光脱毛の導入もその1つです。
一見、医療免許が必要ないサービスの提供はクリニックの権威性を損ねると捉えられるかもしれません。しかし、実際は医療免許が必要ないからこそ、クリニックにとって多大なメリットをもたらします。
医療脱毛にはない光脱毛のメリット
それでは美容クリニックにとって、光脱毛を導入することにはどのようなメリットがあるのか解説します。主なメリットは以下の通りです。
- わずかな時間で売上を獲得できる
- 医師・看護師でなくても施術できる
- スタッフのモチベーションが上がる
わずかな時間で高い売上を獲得できる
世の美容クリニック・美容エステサロンを合わせると、いまや数え切れないほどのメニューが広まっていますよね。中でも脱毛は非常に人気の高いジャンルですが、店舗にとっても短時間で高い売上を獲得できるというメリットがあります。
特に最新の光脱毛用マシンは連射性能も高く、一度に照射できる面積も広いため、一昔前に比べて施術にかかる時間は大幅に短縮されています。狭い部位であれば10〜20分で数千円の売上が獲得でき、非常に時間単価が高いビジネスだといえるでしょう。
医師・看護師でなくても施術できる
一般的に美容クリニックが提供するレーザー脱毛やニードル脱毛は医療脱毛に該当します。医療行為なだけあって高い効果が魅力ですが、当然医師や看護師でないと施術を行うことはできません。
一方、光脱毛は平均的な出力こそ劣るものの、資格を持っていない非医療従事者でも行えるというメリットがあります。施術を行う医師・看護師ばかりが多忙で、それ以外のスタッフを持て余してしまうシチュエーションは珍しくありませんが、光脱毛を導入することで、もともと手が空くことが多いスタッフにも活躍してもらうことができます。
スタッフのモチベーションが上がる
美容クリニックで働く理由は人によって様々ですが、最も多い例の1つは「お客様に喜んでもらえる」ということです。自分の手によってお客様がきれいになり、料金以上の価値を感じてもらえるなら、美容に携わる者として非常にやりがいを感じられますよね。
しかし、実際に美容クリニックで直接お客様に貢献できるポジションは限られており、なかなかモチベーションを上げられないことも珍しくありません。「本当にこれが自分がやりたかった仕事なんだろうか」という疑問を抱き、職場を去ってしまうことも少なくないでしょう。
光脱毛を導入すれば、医師や看護師以外のスタッフにとっても活躍の場が増え、モチベ―ションの向上に繋がります。先述のように、ただ売上が上がるだけでなく、一つひとつの業務においても高い生産性を発揮してくれるかもしれません。
美容脱毛機の導入がおすすめなクリニックの特徴
実際に美容脱毛機の導入をおすすめするのは以下の条件を満たしている美容クリニックです。
- スタッフに空き時間がある
- クリニックに空き部屋がある
先ほどもお伝えしたように、美容クリニックでは資格所有者が忙しなく稼働している一方、そうでない非医療従事者の手が空いているということがよくあります。とはいえ、美容クリニックではまばらに予約が入っていることも多く、人員を減らすのは難しいですよね。
しかし、手の空いている非医療従事者でも売上を獲得することができれば、それに越したことはありません。
部屋が空いているというのも条件の1つですが、この2つの条件を満たすクリニックは多いでしょう。もちろん、他の方法でスタッフや部屋を活かすという方法もありますが、光脱毛ほど直接売上に貢献できるメニューはなかなかありません。
クリニックが美容脱毛機を導入する際の注意点
最後に、クリニックが美容脱毛機を導入する際に気を付けなければいけない注意点を解説していきます。不用意にトラブルを起こさないためにも、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 十分なリソースがあるか確認する
- 他メニューと同時に施術できないことが多い
- 念入りに研修を行う
十分なリソースがあるか確認する
美容クリニックにおける光脱毛の導入は、あくまで非医療従事者に空き時間があるという前提があってこそ推奨されます。空き時間があるどころか、既存業務で手一杯ということであれば、まずは人員の追加や業務の効率化を図り、新メニューを追加する器を作る必要があります。
もし十分なリソースがないにも関わらず、光脱毛を導入した場合、業務効率が悪化し、既存業務にまで支障をきたす恐れがあります。業務用脱毛機も1台数百万円と非常に高額なので、その点に関しては慎重に見極めてください。
他メニューと同時に施術できないことが多い
レーザー脱毛やニードル脱毛といった医療脱毛も同じですが、脱毛は少なからず肌に刺激を与えるメニューです。肌トラブルを引き起こすリスクを少しでも抑えるためには、基本的に脱毛前後に余計な刺激を与えないようにすることが望ましいです。
そのため、基本的に脱毛と他の美容メニューは同時に施術できません。
- 肌に刺激を与えないメニューである
- 脱毛した部位とは別の部位に作用する
このような例外を除けば、既存顧客に追加注文してもらうことは難しいため、集客方法についても慎重に検討する必要があります。
念入りに研修を行う
最後の注意点は念入りに研修を行うということです。
- 資格が必要ない
- 医療脱毛より出力が弱い
良くも悪くも、光脱毛の特徴としては上記のようなことが挙げられますが、だからといってすぐに使いこなせるわけではありません。効果的、かつ安全に施術を行うためには、念入りに研修を行った上で実務に当たることが望ましいです。
実際、美容機器の操作を誤ってトラブルを起こしたという例も見受けられるため、くれぐれも適切なステップを経た上で行ってください。
美容機器の導入はNBSにおまかせください
美容クリニックにおける光脱毛の導入について解説しましたが、NBSでも同様のお問い合わせが増加してきています。
今回解説したように、美容機器を上手く活用することでクリニックの売上を伸ばすことは十分可能なので、良ければぜひ検討してみてください。
こちらのページでは、弊社代表取締役である佐藤と、弊社の顧問医師に就任されたカレイドクリニック院長・秋田医師による「医療と美容のこれから」についてのスペシャルインタビューを掲載しています。
クリニックに美容機器を導入するメリットや弊社のサポート体制について語っていただいているので、興味があればぜひご覧ください。