ビジネス 2023年12月21日

【2024年版】メンズ脱毛業界の市場規模!もう開業するのは遅い?

もともと脱毛サロンに勤めていた方はもちろん、脱サラして事業を立ち上げる方にも人気の脱毛サロン。特にメンズ脱毛サロンであれば男性の方でも開業しやすく、実は毎年数え切れないほどの店舗がオープンしています。

ただ、脱毛業界は既に多数の競合店が乱立するレッドオーシャン。メンズ脱毛サロンも例外ではありません。

そこで今回の記事ではこれからのメンズ脱毛業界の将来性や、市場規模について解説していきます。メンズ脱毛サロンの開業を予定している方、今まさに迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

メンズ脱毛の市場規模は?

参照:ホットペッパービューティーアカデミー

早速メンズ脱毛業界の市場規模について触れていきます。

上図は脱毛を含む、メンズエステ業界の市場規模のデータですが、年々少しずつ市場が拡大していることがおわかりいただけるでしょう。注目したいのは、最新の2023年はもちろん、コロナ禍真っ只中だった時期も変わらず成長し続けてきたということです。

レディース脱毛の市場規模は?

参照:ホットペッパービューティーアカデミー

ちなみに、女性のエステ業界の市場規模は反対に減少が続いています。

依然としてメンズエステの市場規模を上回ってはいるものの、2019年と2023年を比較すると、わずか4年で約72%まで縮小しています。

まだ新型コロナウイルスの影響が弱まって日が浅いため、今後の動向は予想しにくいですが、現時点で読み取れる将来性に関してはメンズエステ市場の方が上回っているといえるでしょう。

メンズ脱毛の需要が高まっている理由

メンズ脱毛の市場が拡大しつつあるのは前述した通りですが、その理由はなぜなのでしょうか。細かく挙げるとキリがありませんが、主に以下の事情の影響が大きいです。

  • 美意識が高い男性の増加
  • 脱毛への抵抗がなくなってきている
  • サービスの低価格化

メンズ脱毛サロンの開業を成功させるためにも、それぞれの詳細を押さえておきましょう。

美意識が高い男性の増加

参照:ミツケル脱毛

今に始まったことではありませんが、やはり第一の理由として挙げられるのは、美意識が高い男性が以前より大幅に増加したということです。

上図は「脱毛をすることでどんな悩みを解消したいですか?」というアンケートに対する回答結果です。

やはり人によって脱毛する理由は少なからず異なりますが、半分以上の人が「見た目をきれいにしたい」ということを挙げています。以前から多かった動機であることは間違いありませんが、男性の美意識の高まりを証明するデータといえるでしょう。

脱毛への抵抗がなくなってきている

参照:ミツケル脱毛

次に、こちらは「脱毛したくない部位は?」というアンケートに対する回答結果です。

一度完全に脱毛してしまうと、基本的にはもとのように体毛が生えてくることはなくなります。そのため、特に男性の場合は脱毛するにあたって慎重になる方が多い傾向がありますが、今回のアンケートでは57%の人が「脱毛したくない部位はない」と回答しています。

反対に「どこも脱毛したくない」と回答した方はわずか4%。これらのデータから、脱毛することに対して抵抗を抱く男性が少なくなってきていることがわかります。

サービスの低価格化

参照:ミツケル脱毛

最後に解説するのは脱毛業界全体でサービスの料金が年々低価格化しているということです。少し前は誰もが「脱毛=高い」というイメージを持っていましたが、現在は随分利用しやすい価格になりました。

上図のように、脱毛しない理由として「脱毛にかかるお金が高い」と挙げる方は多いですが、今後はどんどん減少していくことでしょう。

主な原因は競合が激化しているということ。

大手チェーン店を中心に、多くの脱毛サロンが少しでも多くのユーザーを獲得しようと、激しい価格競争を行っています。脱毛サロン側にとっては大きな悩みではあるものの、ユーザーにとって低価格化が喜ばしいことであるのは間違いありません。

今後メンズ脱毛サロンの競合となるのは?

メンズ脱毛サロンを開業した場合、競合となるのは何も同じメンズ脱毛サロンだけではありません。経営方針にも影響してくるので、意識すべき競合を簡単にお伝えしていきます。

  • 医療脱毛クリニック
  • セルフ脱毛サロン
  • その他のエステサロン・スポーツジム
  • 家庭用脱毛器

医療脱毛クリニック

まずは医療脱毛クリニックです。

先ほど脱毛業界全体でサービスの低価格化が進んでいるとお伝えしましたが、それは医療脱毛クリニックも例外ではありません。美容脱毛よりさらに高額なイメージがある医療脱毛ですが、中には美容脱毛の相場とほとんど変わらないほどの料金設定でサービスを提供してる例も見受けられます。

セルフ脱毛サロン

ここ数年で一気に市場が成長したのがセルフ脱毛サロンです。

スタッフと利用者の接触が最低限というこのビジネスタイプは、コロナ禍のニーズに非常にマッチしていました。リーズナブルな価格も相まって、今後さらに需要が伸び続けていく可能性も十分あります。

その他のエステサロン・スポーツジム

セルフ脱毛サービスは脱毛以外のメニューがメインのエステサロンやスポーツジムでも導入例が増えつつあります。

もともとは脱毛は様々なサービスと相性が良く、別ジャンルの店舗が取り入れているケースは決して珍しいというわけではありませんでしたが、「セルフ脱毛」というサービスの普及によって一気に広がりを見せました。

セルフ脱毛サロンと同じく、こちらもリーズナブルさが大きな魅力となっているので、何らかの方法でしっかりと差別化していく必要があります。

家庭用脱毛器

脱毛需要の高騰に伴い、家庭用脱毛器を製造・販売するメーカーも年々増加しています。製造元は国内から海外まで幅広いため、価格や性能は製品によって大きく異なりますが、脱毛サロンにとって少なからず脅威であることは間違いありません。

ただ、効果や利便性という点で家庭用脱毛器と脱毛サロンは全く異なるため、やり方次第では共存も可能です。中には物販に家庭用脱毛器を取り入れて、顧客単価を伸ばしている脱毛サロンも見受けられます。

これからのメンズ脱毛業界を生き抜くポイント

現在のメンズ脱毛業界の市場や競合を踏まえた上で、今後どのような部分に注力していけば生き抜くことができるのかを解説します。特に押さえておかなければならないポイントは以下の通りです。

  • 安心・信頼の獲得
  • 本当に優秀な脱毛機を導入する
  • 脱毛以外のメニューを導入する
  • 物販の強化

安心・信頼の獲得

メンズ脱毛に限ったことではありませんが、昨年までは複数の大手チェーンが激しい価格競争を繰り広げていました。都市部の主要駅などには狭い範囲に10店舗以上の脱毛サロンが出店されているという例も珍しくありませんよね。

ただ、2023年になって複数の大手チェーンが立て続けに倒産。それに伴い、サービスを受けられないどころか、せっかく支払った料金が返金されないというトラブルが多数発生しました。

つまり、現在のユーザーは脱毛サロンの利用に対して決して小さくない不安を抱いているということになります。

そのような状況下で集客するためには、オウンドメディアやSNS、ポータルサイトといった複数のメディアを駆使して、ユーザーの安心と信頼を獲得するのが非常に重要です。

本当に優秀な脱毛機を導入する

数ある脱毛サロンの中には初回キャンペーンなどを行っている店舗も珍しくありません。新規顧客を獲得する常套手段の1つといえるでしょう。

ただ、多くの脱毛サロンがそのようなキャンペーンを実施したことで、ユーザーは複数の脱毛サロンを利用し、各店舗を比較するようになってきています。そのような状況でリピーターを獲得するにはお客様をいかに満足させるかが重要ですが、そのために慎重にならなければならないのが脱毛機選びです。

数年前と比較すると、業務用脱毛機の製造メーカーは随分増加しましたが、機種によって性能には大きな差があります。デモ体験や見本市などでできるだけ多くの機種に触れ、最も優れた脱毛機を選定しましょう。

脱毛以外のメニューを導入する

競合と差別化する上で有効な手段の1つが脱毛以外のメニューを導入するということです。

男性の美意識が高まっている現代においては、美容のための投資を惜しまない方も少なくありません。脱毛はもちろん、それ以外にも様々なニーズがあります。

フェイシャルエステや痩身エステ、リラクゼーションなど、別のメニューを取り入れることで差別化だけでなく、顧客単価のアップも期待できます。

物販の強化

脱毛サロンでのサービスを充実させるだけでなく、物販に力を入れて、お客様により熱心なファンになってもらうというのもおすすめです。お客様との間に固い信頼関係が生まれれば、お店を利用するついでに追加で購入してもらえる可能性も高まるでしょう。

ただ、物販を促進する上で重要なのは、本当にお客様におすすめしたいと思えるものを販売するということです。目先の利益だけを追い求めても印象を悪くしてしまう恐れがあるため、お客様との距離を正確に測った上でアプローチすることが重要です。

コース制と都度払い制はどっちがいい?

脱毛サロンを開業する際には料金プランを考案する必要がありますが、その際、多くの方が悩むのがコース制と都度払い制のどちらを採用するかということです。

数に関してはコース制を採用している脱毛サロンの方が多いですが、昨今大手サロンの倒産のニュースをよく見かけることから、ユーザーも懐疑的になっています。

もともとコース制と都度払い制にはどちらもメリットとデメリットがありますが、2つのプランを併用するというのも選択肢の1つです。こちらのコラムで詳しく解説しているので、良ければ合わせてご覧ください。

【オーナー向け】脱毛サロンはコース制と都度払い制どっちがいい?

メンズ脱毛サロンの開業費用

続いて、メンズ脱毛サロンの開業費用について解説していきます。主に費用がかかる項目としては以下のようなものが挙げられるでしょう。

  • 業務用脱毛機
  • 物件取得費
  • 内装費
  • 備品・消耗品
  • 採用日
  • 広告宣伝費

業務用脱毛機

まず購入を検討すべきなのは業務用脱毛機です。相場は100万~500万円ほどと非常に幅広いですが、ここ数年で新しく登場している機種は300万円以下のものが多く、やや低価格化してきているといえます。

ただ、業務用脱毛機の場合は必ずしも価格と性能が比例するわけではありません。

公式サイトに載っている機種の情報を参考にするだけでなく、必ず実機にも触れるようにしましょう。そのメーカーの実績や経歴などを見て、信頼できるか精査することも重要です。

物件取得費

物件取得費も脱毛サロンの開業費の中では大きな割合を占めます。

事業用マンションの一室などで開業するのであれば、そこまで膨大な額にはなりにくいですが、広いテナントなどであれば初期費用だけで数百万円かかることもあります。

駅からの距離や交通量も大切ですが、やはり条件が良い物件ほど取得費用は高くなるため、まずは予算を決めて、各条件とのバランスを見極めながら物件を選んでください。

内装費

物件を選んだら、次は内装の工事費用を考えなければなりません。

内装費に関してもどれだけのこだわりを詰め込むかで金額は大きく異なりますが、予算を削り過ぎて質素な内観になってしまうのもあまりおすすめできません。

かといって、最初に費用をかけすぎても開業後の運転資金が尽きてしまう恐れがあります。余計なところに費用をかけすぎることは避け、場合によっては開業してある程度経ってから追加で工事することも検討しましょう。

備品・消耗品

脱毛サロンの中で最も高価な備品の1つは業務用脱毛機ですが、それ以外にも数万〜数十万円規模の備品・消耗品は数多くあります。

まずは必要なものを一通りリストアップし、お客様の目につくものや実務への影響が大きいものを優先して費用を割り振っていきましょう。

優先度が低いものは後から買い足していく、あるいは買い直していくというのも選択肢の1つです。

採用費

スタッフを雇用し、複数人で運営する脱毛サロンを想定しているのであれば、少なからず採用費も発生します。

一般的にスタッフ1人を採用するために必要なコストは50万〜100万円とも言われていますが、節約しながら採用活動を行ったとしても、それなりの費用がかかることは間違いありません。

求人広告費や人材紹介費などはどのような媒体を使用するかによって異なりますが、開業を予定している脱毛サロンの立地や規模に合わせて適切な手段を取りましょう。

広告宣伝費

最後に解説するのは広告宣伝費です。

リアルでのポスティングやインターネット上のWeb広告など、宣伝するには様々な手法が挙げられますが、開業直後にどれだけのお客様を集められるかはここにかかっています。開業してわずか数カ月で廃業という事態に陥らないためにも、適切な額を惜しまずに費やすことをおすすめします。

Web広告に関してはこちらのコラムで解説しているので、あまり詳しくないという方はぜひご覧ください。

失敗しない脱毛サロンの集客方法!個人サロンが開業時から集客する方法とは?

開業費用の資金調達はどうすればいい?

解説した通り、脱毛サロンを開業するには多額の費用が発生します。業務用脱毛機に関してはレンタルやリースを活用するという手もありますが、それを差し引いてもかなりの初期費用がかかることには変わりありません。

自分で用意したり、融資してもらうだけでは足りないという方は、助成金や補助金を活用するというのもおすすめです。

実は脱毛サロンの開業時に活用できる助成金や補助金はたくさんあります。制度によって金額は異なりますが、申請が受理されれば開業費用を抑え、運転資金の確保にも繋がるでしょう。

時期によって募集している制度の数や要件が変化しますが、どのような制度があるか気になる方は、参考としてこちらのコラムをご覧ください。

脱毛サロンの開業や運営に使える助成金・補助金の種類!

メンズ脱毛市場は今後も拡大していく

開業時に知っておくべき知識や細かいノウハウをお伝えしましたが、文中で述べた通り、現在メンズ脱毛市場は年々拡大しており、今後も伸び続けていくでしょう。

競合が多く、生き残っていくことは容易ではありませんが、要点を押さえて経営していけば成功する可能性は大幅に上がります。

美容機器メーカーNBSは今回のコラムのように、脱毛サロンの開業・運営に役立つ情報を頻繁に発信しています。特にこちらのサイトでは開業に特化したコラムを中心に投稿しているので、メンズ脱毛サロンの開業を予定している方はぜひ他のコラムもご覧ください。

この記事の執筆者

NBS

NBS編集部

株式会社NBSは創業以来、日本全国の約1,500店舗のエステサロンや美容室に脱毛機を導入し、約3,000店舗のサロンと商品取引を行ってきた美容総合メーカーです。特に脱毛機においては業界のリーディングカンパニーとして数多くの商品を開発してきました。本サイトでは、美容サロンに関するこれまでの豊富な知識と経験を活かし、サロンオーナーの皆様に役立つ情報発信を行ってまいります。

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