自宅サロンを開業する際には、看板を用意する必要があります。
しかし、美容機器の購入や内装工事などでお金がかかるため、看板にまで費用をかけられないという方もいらっしゃるでしょう。
そのような方には、看板の手作りをおすすめします。
本記事でご紹介する作成のポイントを押さえ、看板にかかる費用を削減しながら、お客様にサロンの魅力をしっかり伝えましょう。
自宅サロンに看板が必要な理由
「そもそも自宅サロンに看板は必要なのか」と疑問をもつ方もいらっしゃるでしょう。
自宅サロンに看板を設置することには以下のようなメリットがあります。
- 周辺地域の方に認知してもらいやすくなる
- 入店する際の敷居が下がる
- お客様が迷いにくくなる
周辺地域の方に認知してもらいやすくなる
エステサロンは基本的に繰り返し通うことになります。そのため、通いやすい、ひいては自宅からの距離が近いサロンに通いたいと考える方が多いです。
看板を設置しておくと、周辺地域の方や店舗の前を通る方が店舗名を見る機会が増え、記憶に残してもらいやすくなります。すると、サロンに通いたいと思ったときに自宅サロンの存在を思い出してもらいやすくなり、結果的に周辺地域の方の集客に繋がります。
入店する際の敷居が下がる
看板は入店する際の敷居を下げる役割を果たします。
お客様がいざ店舗の前まで足を運んだとしても、自宅サロンは外観から店舗内の雰囲気がわかりにくく、入って大丈夫だろうかと不安になってしまいます。
サロンのコンセプトや雰囲気が伝わる看板を設置すると、お客様に安心感を与えることが可能です。
お客様が迷いにくくなる
自宅サロンは、一見普通の家に見えるため、看板がないとサロンなのかがわかりにくいです。
看板は目印としての役割を果たしてくれるため、お客様も迷わず入店してくれるでしょう。
自宅サロンの看板を手作りするメリットとは
自宅サロンの看板を作る際は、外注も選択肢の1つですが、本記事では手作りする方法をご紹介します。
手作りするメリットは、とにかく費用が安く済むことです。
手作りの場合、手間はかかるかもしれませんが、それ以上に費用面でオーナーを助けてくれます。
また、手作りであれば自分でデザインや塗装を施せるため、個性やオリジナリティを出しやすく、他店との差別化を図ることもできるでしょう。
自宅サロンの看板を手作りするために用意するもの
- 看板
- スプレー塗料
- ペン
- マスキングテープ
- 古新聞
- 段ボール
- ピンセット
看板を用意するのはもちろんのこと、デザインをしたり、情報を記載したりするためのスプレー塗料やペン、マスキングテープも用意しましょう。
また、床を傷つけたり汚したりしないように古新聞や段ボールを床に敷いたり、細かいデザインを調整する際にはピンセットを用いたりするのもおすすめです。
自宅サロンの看板を手作りする際の流れ
自宅サロンの看板を作る際の大まかな流れは以下の通りです。
- 掲載する情報を整理する
- デザインを考える
- 看板の種類を選ぶ
- 看板の屋外設置に関連する法令を確認する
- 材料を用意する
- 色塗りや文字入れを行う
看板作成の際に特に重要となる「掲載する情報を整理する」「看板の種類を選ぶ」「看板の屋外設置に関連する法令を確認する」の3つの段階について、次章以降で解説していきます。
自宅サロンの看板に掲載した方がいい情報
看板を作る際にはどのような情報を書き込めば良いのでしょうか。作成する看板の種類にもよりますが、以下の3項目を参考にしてみてください。
- 基本情報
- 価格・メニュー
- SNS・WebサイトのQRコード
基本情報
自宅サロンに関する基本的な情報はなるべく掲載しましょう。
- 店名
- サービス内容
- キャッチコピー
- 営業時間
- アクセス方法
- 問い合わせ先
価格・メニュー
金銭に関する情報が不明確だと、お客様はサロンに対して不信感を抱きやすくなります。全てのメニューを掲載するのが難しい場合は、おすすめメニューやその料金だけでも掲載しておくと良いでしょう。
SNS・WebサイトのQRコード
看板にSNSやWebサイトに遷移できるQRコードを掲載するのがおすすめ。お客様がサロンの情報確認やサロンへの予約を簡単にできるようになります。
お客様が簡単に行動を移せる仕組みは集客に繋がります。
自宅サロンに使える看板の種類
看板にはいくつかの種類があり、どれを選べば良いかわからないという方もいらっしゃるでしょう。自宅サロンにおすすめの看板は以下の3種類です。
- 壁面看板
- スタンド看板
- ウィンドウサイン
壁面看板
壁面看板は店舗の入口や、建物の一番目立つところに屋号を入れる看板です。建物に直接取り付けるため、お客様や通行人の視認性が高くなります。
一見サロンであることがわかりにくい自宅サロンにおいて、壁面看板はそこがサロンであることを明確に示してくれます。加えて、照明を付けることで夜でも宣伝できるのが特徴です。
スタンド看板
カフェや居酒屋で多く見られるスタンド看板も、自宅サロンの看板として使うことができます。スタンド看板は比較的安価で用意できるだけでなく、文字の書き消しが簡単なので、こまめな情報発信に役立ちます。
ポケットの付いているタイプであれば、チラシやクーポンを設置しておくのがおすすめです。
ウィンドウサイン
ウィンドウサインとは、言葉の通り、窓に装飾するタイプの看板です。ウィンドウサインも施工が簡単で、比較的安く済みます。
ウィンドウサインは情報をアピールするのはもちろんのこと、目隠し効果もあります。例えば、待合室をガラス張りにしたいけれど、プライバシーは守りたいというサロンオーナーに適した看板だといえるでしょう。
また、災害や事故が起こったときにガラスが割れるリスクを減らしてくれる点もウィンドウサインのメリットです。
看板の屋外設置に関連する法令
自宅サロンで看板を設置する際には、確認しておかなければならない法令がいくつかあります。
- 屋外広告物制度
- 建築基準法
- 道路法
それぞれの法令によって設置許可の申請方法や禁止事項が異なるため、設置前に必ずチェックしておきましょう。
魅力的な手作り看板デザインのポイント!
自宅サロンの看板をただ作るだけでは、集客効果が半減してしまう可能性があります。以下のポイントを押さえて作成することで、お客様に魅力的なサロンであることをしっかり伝えましょう。
- サロンのコンセプトに合わせて色を決める
- 情報を詰め込みすぎない
- 写真を使う
- 破損や汚れがないか確認する
サロンのコンセプトに合わせて色を決める
自宅サロンにはそれぞれコンセプトがあるはずです。看板とコンセプトが与えるイメージが異なると、ターゲット層の集客がうまくいかなくなる可能性があります。
女性をターゲットにしている場合、やわらかい色やナチュラルな色合いのデザインがおすすめです。高級感のあるサロンの場合には、ゴールドやシルバーといった煌びやかな色を使ったデザインが望ましいでしょう。
情報を詰め込みすぎない
基本的に止まって看板を見る人は少ないです。そのため、一目で情報を伝えたり、興味を引いたりするデザインが望ましいです。
情報が詰め込まれ過ぎた視認性の悪い看板があっても、サロンの魅力は伝わりにくく、お客様の興味を引くのは難しいでしょう。
前述した掲載した方がいい情報を参考に、サロンのどの要素を強調したいのかを明確にしてから文字入れやデザインをするのがおすすめです。
写真を使う
一般のサロンに比べて、自宅サロンでは文字だけの情報だと魅力や施術内容などが伝わりにくいです。
そこで、サロン内部や施術の様子、スタッフの顔がわかる写真を看板に掲載することで、自宅サロンに通ったときのことをイメージしやすくなります。サロンのイメージが具体的になると、お客様が抱く抵抗感を減らすことに繋がります。
破損や汚れがないか確認する
自宅サロンで看板に破損や汚れがあると、お客様のサロンへの信頼度が低下し、入店を躊躇する可能性が高くなります。
特に、スタンド看板や壁面看板など外に置くタイプの看板は汚れやすいため、清潔な状態を維持するように定期的な清掃を心がけましょう。
手作りの看板でもサロンの魅力は十分に伝わる!
自宅サロンの看板を手作りすることは、大きな費用削減に繋がります。
しかし、業者に依頼しない分、法令やデザインにおいて気を付けなければならない点が多くあります。
本記事でご紹介したポイントを押さえ、法令を守りながら、自宅サロンならではの入店ハードルの高さを払拭する魅力的な看板を作成しましょう。