近年、エステサロンではSNSやホームページといったオンラインの媒体を使って集客を行うことが当たり前になりつつあります。
しかし、チラシを使って集客を行っている美容サロンやフィットネスジムも多く、チラシを活用することによる集客効果は決して無視できないことが伺えます。
今回のコラムでは、エステサロンの集客力をアップさせるチラシの作り方を解説していきます。チラシを作成する際の注意点もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
【エステサロン】チラシを使って集客するメリット
エステサロンでチラシを使って集客することには、以下のようなメリットがあります。
- 地元の見込み顧客に情報を届けられる
- 視覚的にインパクトのある訴求ができる
地元の見込み顧客に情報を届けられる
チラシの最大のメリットは、地元の顧客に確実に情報を届けられる点にあります。
SNSやホームページ、美容系のポータルサイトといったオンラインの媒体は、不特定多数のお客様に対するアプローチを得意としています。一方で、特定の地域に住んでいるお客様に確実に情報が届くようコントロールすることは難しいです。
チラシの場合は配布するエリアを調整することで、情報を届けるお客様を決めることができます。以下のように、お客様の生活圏やライフスタイルに応じて、狙ったターゲットに効率良くアプローチすることが可能です。
- 最寄り駅で利用者にチラシを配布する
- 店舗の5km圏内の住民にポスティングする
視覚的にインパクトのある訴求ができる
ホームページやSNSといったオンラインの媒体は、スマートフォンやパソコンといった端末で閲覧されます。どれだけデザインに力を入れても、端末の画面サイズが小さいとインパクトに欠けてしまうこともあります。
一方、紙媒体であるチラシはパソコンやスマートフォンの画面と比べてサイズが大きいため、デザインやレイアウトを工夫すれば印象に残る訴求がしやすいです。以下のような方法でエステサロンの存在をお客様に強く印象付けられると良いでしょう。
- 店内の写真・施術のビフォーアフター写真を掲載する
- 目立つフォントでキャッチコピーを掲載する
エステサロンの集客に繋がるチラシ作りのコツ
エステサロンにおいて集客力アップに繋がるチラシを作るために、以下のようなコツを取り入れることをおすすめします。
- ターゲットを絞る
- 掲載するメニューを絞る
- 来店のイメージができる写真を入れる
- 魅力的なキャッチコピーを入れる
- クーポンや限定訴求で行動を促す
- 口コミ・来店に必要な店舗情報を掲載する
- シンプルなデザインにする
- QRコードでSNSやHPへ誘導する
ターゲットを絞る
チラシを作成する際には、客層を問わずたくさんの方に見てほしいと考えてしまいがちです。しかし、以下のような誰にでも当てはまるメリットばかり盛り込むと誰の印象にも残らず、かえって訴求力が落ちてしまう可能性が高いです。
- エステサロンで美しさを手に入れよう
- 清潔感のある店内で施術を受けられる
ターゲットを絞り、誰に見てもらいたいかを明確にしてチラシを作ることで、狙った客層にとって心に刺さるコピーや目を引くデザインを取り入れやすくなります。自店に興味を持ってもらえる可能性も高まるでしょう。
具体的には、ターゲットに応じて以下のようなメリットを掲載すると良いです。
- 体型を維持できず悩む方→「引き締まったウエストを手に入れよう」
- 肌荒れに悩んでいる方→「もう毛穴詰まりで悩まない」
集客に用いる媒体を作る際にターゲットを絞ることは、サロン側が期待するターゲットと実際に来店する客層のミスマッチ防止にも繋がります。
掲載するメニューを絞る
一般的なエステサロンでは、個人が抱える様々な悩みに応えるため幅広いメニューを展開していることが多いです。
しかし、チラシに全てのメニューを記載すると情報量が増えてしまい、最後まで読んでもらえる可能性が低くなってしまいます。どの施術にどんな魅力があるのか理解しづらく、お客様に混乱を与えてしまうかもしれません。
チラシに掲載するメニューは、特におすすめしたいものだけに限定することをおすすめします。メニューを絞る際には、以下のようにターゲットにより強く興味を持ってもらえるものを選ぶと良いです。
- 40代女性がターゲットのエステサロン→シミやシワにアプローチするメニュー
- 20代女性がターゲットのエステサロン→毛穴の詰まり・化粧ノリを改善するメニュー
ターゲットが自分に合っているメニューだと感じてくれる可能性が高く、チラシに掲載したメニューを目的とした来店に繋がります。
来店のイメージができる写真を入れる
エステサロンを初めて訪れるお客様の多くは、「店内の雰囲気がわからない」「本当に効果が期待できるのだろうか」といった不安を抱えています。チラシに店内の写真や施術のビフォーアフター写真を掲載すれば、そういった不安を来店前に解消することができます。
可能であれば、スタッフの顔写真やプロフィールを掲載するのも良いでしょう。施術してくれるスタッフについて事前に知っておくと親近感を持つことができ、来店のハードルが下がります。
魅力的なキャッチコピーを入れる
エステサロンだけでなく、宅配サービスや食品スーパーなど多くのサービスや店舗がチラシを配布して集客を行っています。インパクトのあるデザインやメッセージ性の高いコピーがないと埋もれてしまい、見られることなく捨てられてしまう可能性が高いです。
ターゲットの印象に残るよう、以下のようなポイントを押さえてインパクトのあるキャッチコピーを取り入れると良いでしょう。
- 具体的な数字を含む(例:「4つのハンドピースでオーダーメイド施術を実現」)
- 疑問形で問いかける(例:「毛穴詰まりに悩んでいませんか?」)
- ターゲットを明確に記載する(例:「20代女性必見」)
クーポンや限定訴求で行動を促す
チラシを受け取って興味を持ってくれても、実際に足を運んでくれるお客様は限られています。来店するメリットや緊急性のある訴求を取り入れれば、お客様がサロンを訪れるきっかけを作ることができます。
具体的には、チラシを受け取った方だけが使えるクーポンを盛り込んだり、期間限定のキャンペーンについて訴求したりすると良いでしょう。
口コミ・来店に必要な店舗情報を掲載する
サロン側が発信する情報よりも、実際に施術を受けたお客様の声の方が、見る方にとっては説得力が高いです。お客様から寄せられたポジティブな口コミをチラシに掲載すると、信頼度が上がり、初めて来店する方の不安が払拭されやすくなります。
- 店舗の位置情報・アクセス
- 施術の予約方法
- 店舗の連絡先
また、せっかくチラシを通してエステサロンに興味を持ってもらえても、上記のような情報が詳しく記載されていないと来店するハードルが高くなってしまいます。
お客様自らインターネットで調べたり口コミを確認したりして新たに情報を集めなければならず、面倒になって来店を辞めてしまう方も少なくないためです。
来店する上で必要となり得る情報は、全て記載しておくようにしてください。
シンプルなデザインにする
先述した通り、チラシに興味を持ってもらうためには、インパクトのあるコピーやデザインが欠かせません。しかし、色を過剰に使ったり装飾を取り入れすぎたりすると、大切な情報が目に入りづらくなってしまいます。
チラシのデザインに使う色は、3色を目安として選定することをおすすめします。3つの色を使用する際には、以下のような割合を意識するとデザインのバランスを整えやすいと言われていますので、参考にしてみてください。
- ベースカラー:70%
- メインカラー:25%
- アクセントカラー:5%
QRコードでSNSやHPへ誘導する
紙いっぱいに情報を載せられるのはチラシの魅力の1つです。しかし、複数のページを作成できるホームページや投稿数に制限のないSNSに比べると、媒体全体に掲載できる情報の量が劣っているのは事実です。
SNSやホームページのQRコードを掲載しておくと、より情報量の多い他の媒体にスムーズに誘導できます。チラシを見てエステサロンに興味を持ち、もっと詳しく知りたいと考えるお客様のニーズに応えられるでしょう。
エステサロンのチラシを作成する際の注意点
エステサロンのチラシを作成する際には、お客様の印象に残るコピーや写真を用いることが大切です。しかし、お客様へのインパクトを重視するあまり、誤解を与えかねない表現を使用しないよう注意が必要です。
- ビフォーアフター写真を加工して掲載する
- 医療行為を行っていると誤解を与えかねないコピーを使用する
- 「人気No.1」「業界最大」のような最上級の表現を根拠を伴わず用いる
上記のような表現は景品表示法や薬機法に違反してしまい、場合によっては罰せられる可能性もあります。事実を伝えることを前提とした表現を意識するよう心掛けましょう。
エステサロンのチラシの配り方とは?
作成したチラシは、以下のような方法で配布することが一般的です。
- 手渡し
- ポスティング
- 周辺施設への設置
- 新聞の折込チラシ
手渡しやポスティングは配布する場所に自ら出向かなければならない一方で、地元の方の認知度を上げるのに有効だと言えます。費用はかかってしまいますが、専門の業者に依頼するのも1つの方法です。
カフェや市役所といった周辺施設に設置し、お客様に手に取ってもらうのもおすすめです。
チラシを自ら手に取ってくれるお客様は既にエステサロンに興味を持ってくれている可能性が高く、来店に繋がりやすい傾向にあります。ターゲットが来店しやすい場所を選ぶことが重要なポイントとなるでしょう。
お客様の心に刺さるチラシで来店数アップに繋げよう
なんとなくチラシを作成して闇雲に配布しているとお客様の目に留まりづらく、印刷コストが無駄にかさんでしまいます。
ターゲットの視点に立って考えれば、チラシに載せるべき情報や魅力的なメニュー、心に響くコピーが見えてくるはずです。今回ご紹介したポイントを押さえ、来店のきっかけとなるチラシを作成してみてください。
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