ビジネス 2023年07月10日

エステサロンの種類には何がある?施術の特徴を知って開業しよう

お客さまの美容や健康の向上を目指すエステサロンでは、様々な美容施術を提供するため
ひと口にエステサロンといっても、様々な種類があります。

サロンの経営や開業に興味を持っている方の中には、「どのサロンを選べばいいかわからない」という悩みもあるでしょう。今回のコラムではエステサロンの種類とそれぞれの特徴を解説します。自身の強みや展望に合ったエステサロンを開業しましょう。

エステサロン開業を成功に導く種類選び

エステサロンを開業して成功させるためには、どの種類のサロンを選ぶか考えることは非常に重要です。それぞれの特徴を知り、自身のビジョンにマッチしたサロンはどれか、市場のニーズを満たせるサロンはどれかなど、考えてみると良いでしょう。

エステサロンの種類

それでは、実際にエステサロンの種類を見ていきましょう。エステサロンには主に以下のような種類があります。

ボディ・痩身エステサロン

体全体のリラクゼーションを提供すると同時に、特にダイエットや姿勢改善などを考えている顧客に対する施術を行います。

マッサージ、ラッピング、マシンを使った施術などで、脂肪の燃焼を助け、ボディラインを整えることが目標となります。特に痩身エステは定期的に通うことで結果が見えるため、長期的なリピーターを増やすチャンスがあります。

フェイシャルと同様に様々なニーズが想定されるため、下半身のむくみやお腹周りなど、部位別に特化したメニューを作れば顧客の幅を広げられるでしょう。部位をメニューに加えるだけでいくつもメニューを作ることができます。

デトックスエステサロン

デトックスエステサロンは、その名の通り体の中のものを「排出」するためのケアを行うサロンです。リンパの流れを改善して体に蓄積されていた毒素と心のもやもやを取りのぞく効果があり、マッサージ、岩盤浴、リンパドレナージュ、よもぎ蒸しなど、様々なメニューがあります。

リラクゼーションサロン

リラクゼーションサロンは、心身のリラックスを目的としたサービスを提供するエステサロン。

アロママッサージやスカルプケア、ヘッドスパなどによって日々の疲れやストレスを癒やします。施術は他にもアロマテラピー、アーユルヴェーダ、ホットストーンセラピーなどさまざまな種類があります。

妊婦を対象に無理のない範囲で施術を行う「マタニティエステ」は、妊娠期間を快適に過ごしたい女性に人気です。

リラクゼーションサロンではお客様に快適な環境で過ごしてもらうため、施術だけでなく接客の質も向上させることを意識すれば顧客満足度が上がり、リピート獲得に繋がります。

ブライダルエステサロン

ブライダルエステサロンとは、結婚を控えた方が結婚式を最も美しい状態で迎えるためのサポートを提供します。結婚式が行われる数ヶ月〜数週間前から開始する場合が多く、ほかのエステサロンに比べて即効性が求められます。

責任は重大ですが、大切な結婚式をよりキレイに迎えられればお客さまから大きな喜びの声を得られます。

フェイシャルから背中、二の腕といった全身のエステや脱毛を行うことが多く、ネイルケアを行うサロンもあります。新郎新婦で一緒に通いたいという方も多いため、男性向けメニューを展開することで差別化できるでしょう。

リピーターを獲得するには、日常的に使えるフェイシャルや痩身のメニューを用意しておくのも良いですね。

フェイシャルエステサロン

フェイシャルエステサロンは、顔からデコルテまでを対象として施術を行うエステサロン。様々な肌質に対応した施術を提供し、ニキビやシワ、たるみ、くすみなどの悩みを解消します。

主にハンドケアでのトリートメント施術を行いますが、美容機器を用いた施術も併用されます。クレンジング、ピーリング、美容液の導入、超音波など様々なメニューで、自宅ではできないスキンケアを提供します。

施術はクレンジングに始まり、洗顔、マッサージ、美容液を含んだパックなどを行っていくのが一般的です。

毛穴ケアやシワ対策、美白など様々なニーズがあるため、それぞれに特化したコースを作るなどして専門性の高いサロンを作ることが求められます。

脱毛サロン

脱毛サロンは、ムダ毛処理を行うエステサロンです。主に光脱毛機を用いて、毛を生えにくくする施術を提供します。ボディエステの一環として行うサロンもありますが、もはや脱毛は老若男女問わず人気があるサービスで、脱毛専門のサロンも年々増加しています。

光脱毛では、光を照射することによって成長期の毛根に熱を与えることで脱毛を促します。施術にあたって資格や免許を取得する必要はありませんが、民間の資格を取得することで信頼性を高められるでしょう。

光脱毛以外にも、専用のワックスを使用した「ワックス脱毛」を行うサロンもあるので、開業資金などを考慮して自身に合った方法を選びましょう。

訪問エステサロン

訪問エステ(出張エステ)とは、固定の店舗を持たずに自らお客様のもとに出向いて行うエステのこと。子育て中や妊娠中の方、長時間の外出が難しい、近くにエステサロンがないといったお客様に対応するために、指定の場所にエステティシャンが出向く訪問エステも増えつつあります。

訪問エステでは訪問先の環境に応じて、適切なサービスを提供するのがポイント。通常のサロンよりも臨機応変さが必要になる形態ですが、必要な道具と最低限のスペースさえあればどこでも施術できるのが魅力です。多くの荷物を持って移動することが多く、車の免許が必要になる場合が多いです。

エステサロンの種類選びのポイント

以上のように、エステサロンは目的に合わせて様々な種類があります。開業を考える際には、以下のようなポイントを押さえて自分に合ったサロンを選択しましょう。

  • コンセプトとターゲットを意識する
  • 市場調査を行う
  • 開業費用と予算を考える

コンセプトとターゲットを意識する

様々なニーズがあり、競合も多いサロン業界。開業の際には、自身のサロンが「誰に向けて」「どのような価値を提供するのか」を明確にすることが不可欠です。

コンセプトを設計することで、多く存在するサロンの中で差別化ができるほか、今後のマーケティングやメニュー方針の決定に役立ちます。

ターゲットを意識することは、サロンが提供している価値に合ったお客様が集まらない、ミスマッチが起こるといった事態を防ぐために重要です。想定するターゲット層によって、ふわさしいコンセプトも変化します。

市場調査を行う

エステサロンの種類を選ぶ際には、どのようなサロンのニーズが高まっているのか、近隣にはどのようなサロンがあるかなどの市場調査を行うことが重要です。

例えば、近年は脱毛サロンの需要が高まりつつありますが、同時に店舗数も増加しています。需要があっても、近隣に競合サロンがいる場合は、差別化が必要になります。

また、土地柄に合った種類選びも大切です。訪問サロンなら、忙しくサロンに通いにくいファミリー世帯が多い地域で開業するなどの工夫が考えられます。

開業費用と予算を考える

どの種類のエステサロンを選ぶかによって、必要となる開業資金は変わります。例えば、オールハンドで施術を行うのであればマシンの購入費用やランニングコストはかかりません。

マシントリートメントを行う場合、高額な機器を購入することもできれば安価にレンタルやリースを使用することもでき、費用が大きく変わります。

開業にかかる総額費用は自身が選ぶエステサロンの種類によって数百万ほど変わることもあるため、予算と比較して検討するようにしましょう。

今後のエステ業界で生き残るために重要なポイント

上記のポイントを踏まえた上で、今後のエステ業界で生き残っていく上で有効なメニューをいくつか紹介します。これから先、以下のようなメニューは今までよりさらに伸びていくといえるでしょう。

  • 最新のトレンドメニュー
  • メンズエステメニュー
  • セルフエステメニュー

最新のトレンドメニュー

エステサロンにも様々な種類があります。前述した例はあくまで一部であり、細かいものまで挙げるとキリがありません。

そのような背景もあり、近年のエステサロンはどんどん細分化してきています。一見、マイナーなメニューになると需要がないように思われるかもしれませんが、上手く取り入れれば他店との差別化になるでしょう。

そのため、最新のトレンドメニューは積極的に取り入れていくべきといえるでしょう。こちらのコラムで詳しく解説しているので、興味があれば参考にしてみてください。

最新のトレンドは?絶対取り入れたい人気エステメニューを紹介

メンズエステメニュー

ここ数年のエステ業界の特徴として、メンズエステの市場規模がどんどん伸びてきていることが挙げられます。

新型コロナウイルスの影響もあり、エステ業界全体の市場は少しずつ縮小してきています。一方、メンズエステの市場規模は年々大きくなってきており、男性の美容意識の高まりを感じられます。

そのため、男性を意識したメニューを導入することも今後のエステ業界で勝ち残っていくためには非常に有効な手法だといえるでしょう。メンズ専門のエステサロンというのもおすすめです。

セルフエステメニュー

最後におすすめするのはセルフエステメニューです。

ここでも新型コロナウイルスの影響がありますが、様々なエステサロンが大きな打撃を受けた一方、非接触かつリーズナブルな価格設定のセルフエステサロンの需要は一気に高まりました。

  • セルフ脱毛
  • セルフ痩身

一般的には上記のどちらか、あるいは両方のメニューが人気ですが、これらはただ需要があるというだけでなく、別ジャンルのエステサロンでも導入しやすいという点が魅力です。

他店と差別化したサロン設計を

いかがでしたでしょうか。本記事では、エステサロンの開業を検討している方に向けて、エステサロンの種類について解説してきました。エステサロンの開業時は、お客様のニーズに応えつつ他店と差別化を図ることが重要です。

エステサロンごとに施術内容・必要機器や設備・お客様ニーズは異なるため、それぞれのエステの違いをしっかりと把握して、自身に合った形態を選びましょう。

この記事の執筆者

NBS

NBS編集部

株式会社NBSは創業以来、日本全国の約1,500店舗のエステサロンや美容室に脱毛機を導入し、約3,000店舗のサロンと商品取引を行ってきた美容総合メーカーです。特に脱毛機においては業界のリーディングカンパニーとして数多くの商品を開発してきました。本サイトでは、美容サロンに関するこれまでの豊富な知識と経験を活かし、サロンオーナーの皆様に役立つ情報発信を行ってまいります。

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