美容業界でここ最近注目を集めているビジネスモデルといえば「セルフエステ」が思い浮かびます。セルフエステというのは、その名の通りエステティシャンではなくお客様自身で施術をしていただくエステサロンです。
今回はセルフエステサロンの開業を考えている方向けに、実際にセルフエステサロンが儲かるのか、経営者側としてどんなメリットがあるのかを詳しくお話していきます。
セルフエステとは
「エステサロンと言えば、エステティシャンが施術するもの」そんな常識を裏返したのがセルフエステです。
エステティシャンではなく、お客様自身がエステマシンを操作し、施術していただくエステサロンの新しい形ともいえます。
コロナ禍により非接触サービスが注目を浴びたことに加え、エステティシャンが施術しない代わりに業務用美容機器を通常よりお得な料金で利用できるのも大きなメリット。
初めてエステサロンに通う方やライト層、若年層に人気が高いシステムです。
セルフエステを開業するメリット
利用するお客様としては、業務用美容機器が安価に使える、通常のエステサロンより比較的予約が取りやすく通いやすいなどメリットがあるセルフエステ。
店舗を拡大しているのは利用者側だけではなく経営者目線での利点も多くあるからです。
セルフエステを開業する5点のメリットを紹介します。
- 人件費が抑えられる
- スタッフの教育が不要
- 安定的な収入が得やすい
- 省スペースでも開業できる
- 備品や消耗品費が安い
- 新規参入しやすい
人件費が抑えられる
施術スタッフが不要なため人件費が最低限に抑えられることが大きな特徴。エステサロンの売上を増やすには、大きく分けると以下の2点しかありません。
- 客単価を上げる
- 客数を増やす
本来エステサロンではお客様1人あたり最低でも1名の施術スタッフが必要です。スタッフを増やすと客数は増えますが、その分人件費がかかります。サロン運営を安定させるためには売上を伸ばし、経費を抑えるのが基本です。
「店舗の利益アップを」と考えていても、施術時間を考えるとお客様の予約だけをむやみやたらに増やすこともできません。
しかし、セルフエステであれば、基本的にスタッフの業務は以下の通り軽減できます。
- 受付、お客様対応
- 初回の説明
- 機械の点検・消毒
複数のお客様を1名のスタッフで担当することも現実的になり、人件費は最小に抑えながら、売上を最大に引き上げることが可能です。
スタッフの教育が不要
施術やカウンセリング、基本的な美容知識など、満足度の高い施術を提供し、契約が取れるエステティシャンを育成するのは簡単なことではありません。さらに、美容業界は非常に流れが早く、常に最新情報をインプットする必要があります。
新しい施術を覚えるために定期的に研修を行ったり、外部のセミナーに参加したりすれば、時間も費用も当然かかります。
加えて、何人かスタッフを雇うとなれば、シフト管理やチームづくり、働きやすい環境を整えることもオーナーの仕事のひとつ。サロンの経営施策と並行してスタッフの教育に時間をかけていくのは至難の業です。
セルフエステ開業であれば、美容業界未経験でも問題なく働けます。スタッフの採用ハードルが下がるのも大きなメリットといえるでしょう。
安定的な収入が得やすい
一般的なエステサロンの集客方法といえば、初回特価で施術を行い、コース契約やメニューの提案を行う方法でしょう。
つまり、新規のお客様が来店しても、そこからリピーターになるのは別。高い満足度とエステティシャンのクロージング力が必要となります。
一方、セルフエステはサブスクリプション方式と非常に相性が良く、多くのサロンで定額制の料金形態が採用されています。
一度会員になると、自然と何度か足を運んでいただけるのが特徴。リピーターを確保しやすく、売上を安定して獲得できます。
省スペースでも開業できる
セルフエステではお客様が個室で施術できるスペースがあれば問題ありません。そのため、通常のエステサロンよりテナントが小さくても開業できます。
大きめのテナントを借りても、施術室を増やし回転率アップさせるということも可能でしょう。
物件の広さは家賃にも影響を与えることがほとんど。省スペースで開業できると、ランニングコストとして発生する家賃だけではなく、テナントの保証金や礼金などの初期費用の削減にも繋がります。
備品や消耗品費が安い
エステサロンとセルフエステサロンでは、準備しなくてはいけない備品にも差が出てきます。
例えばエステサロンの場合、タオルやシーツもコンセプトに合わせて選定します。お店の雰囲気に合わせて、使い心地の良いものを選んだり、使用したらその都度業者にクリーニングに出したりする必要があるでしょう。
しかし、回転率重視のセルフエステサロンであれば、ペーパータオルや不織布の使い捨てのシーツカバーでも良いかもしれません。備品一式が比較的安価に済ませることができるのも利点のひとつです。
新規参入しやすい
エステサロンを始めとする美容サロンでは、開業するのに特別な資格は必要ありません。一般的なエステサロンであれば、技術と美容に関する知識を兼ね備えたエステティシャン、コンセプトに合ったテナントの作り込みが必須です。
一方、セルフエステサロンであれば、マシンの説明ができるスタッフと必要な備品があれば開業できるため、参入障壁がぐんと低くなります。
エステサロン勤務の経験が無くても、美容業界にチャレンジしたいという方にはおすすめのビジネスモデルです。
セルフエステを開業する注意点
お客様にも経営者にも多くのメリットがあるセルフエステですが、開業する前に以下の点に注意しましょう。
- 施術のトラブルに気をつける
- 施術メニューは幅広く用意する
- 集客計画を立てる
施術のトラブルに気をつける
通常業務用美容機器は、プロが使用することを想定して設計・販売されています。そのため、誤った使い方をしてしまうとケガや身体の不調を招く原因になる可能性も。
どうしたらお客様が、安全に効果を感じていただけるのかを策を講じる必要があります。
- 初回だけではなく、お客様が使いやすいような資料を準備する
- 安心して使っていただけるように毎日機械の試運転を行う
- メーカーによるメンテナンスを定期的にお願いする
など、安全に使用するためにサロン側で準備できることもあるはずです。
万が一、何かトラブルが発生した場合に備えて、保険に加入するのも必須でしょう。
施術メニューは幅広く用意する
セルフエステサロンは差別化がしにくいという問題があります。
エステサロンであれば、エステティシャンとの関係性やどれだけ非日常な空間に没入してリラックスできるかなど、通い続ける理由を分かりやすく提供できます。
セルフエステサロンであれば、こだわりたいのが施術メニューの幅広さや効果です。お客様の希望に合わせて、全身ケアできるメニュー展開を行いましょう。
株式会社NBSが販売する「シークレットメス」は、1台で13役をこなす業務用痩身美顔機。
頭皮に使用できるラジオ波(RF)やフェイス用のエレクトロポレーション、ボディ用の吸引など、頭皮から足裏までトータルケアが可能です。
セルフエステの経営を成功させるポイント
新規参入がしやすいセルフエステですが、ライバルが多いと言い換えることもできます。競合店に打ち勝つためにも以下のポイントに留意して、開業準備を行って下さい。
- コンセプトとターゲットを明確にする
- 美容機器選びにこだわる
- 集客計画を立てる
コンセプトとターゲットを明確にする
セルフエステに限らず、エステサロンを開業するにあたって重要なのがコンセプトとターゲットの設計です。安定した売上を獲得するためには、コンセプトとターゲットに合ったサロンづくりが肝を握ります。
一口にセルフエステと言っても以下のようなコンセプトが考えられます。
- 頭から爪先まで全身のケアが1店舗で済むメニュー展開が魅力なサロン
- 美容感度の高い男性向けのメンズ専用セルフエステサロン
ターゲットとニーズをしっかり考えておくと、内装やメニュー決め、美容機器の選定にも役立ってくれます。
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美容機器選びにこだわる
多くのメーカーから、業務用美容機器が販売されています。メーカーによって機能も性能も価格も大きく異なります。
業務用の美容機器は高価な物が多く、安いものでも100万円台、高いものであれば500万円を超えるマシンも。
ついつい本体価格を比較してしまいますが、値段だけ比べるのはNG。セルフエステで特に重要となるエステ機器の安全性や操作性の良さ、省スペースでも施術しやすい多機能なタイプなど実際に導入してからのイメージをして選びましょう。
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開業時や追加購入、買い替えで業務用美容機器を購入を検討しているのであれば、補助金や助成金を活用するのも1つの手段。申請条件や交付金額に限りがありますが、サロン経営の助けになってくれるはずです。
集客計画を立てる
「資格や特別な届出が不要」「他の事業に比べて開業費用が低額」などの理由から、起業しやすいといわれているエステサロンですが、3年続くサロンは1割程度といわれています。
ビジネスがうまくいかない多くの原因は集客にあります。開業前からどんなターゲットにどの媒体を使って集客を行うのか戦略立てておく必要があります。
他店との差別化をうまく打ち出した情報発信を行いましょう。
セルフエステの経営はメリットが多い
比較的儲かりやすいといわれているビジネスモデルのセルフエステ。利用者側だけではなく経営者としてもたくさんの魅力がありますが、リスクにも注意が必要です。
株式会社NBSでは、美容機器の販売だけではなく、顧客様のサロン経営が成功するよう永続的なサポートを行っております。
500店舗以上の導入実績や直営店舗の経営ノウハウを駆使し、カルテや同意書の雛形の無料提供、セルフエステサロンですぐに使用できる痩身機器の使い方動画などをご用意しております。
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